バカの頂点

裁判でした。


原告側の要求を伝えられたのですが、彼らは50万ルピーという金額を求めてきました。
およそ彼の給与の2年分。


アホです。


払える訳無いというか、払うつもり無いです。


裁判の後で、なぜか原告が我々に近づいてきて、彼の作成した給与明細書を見せてきた。
「こうやって計算した書類を作ってある。これで計算をしている」とか言い出した。
良く分かりませんが、こちらの弁護士が金額に対しての根拠がどこにあるのかを質問したので、こんな事を言ってきているのでしょう。
私は「これは貴方が作成したものであって、証拠にならないでしょ」と言った。
彼が雇用期間全体に渡る給与明細を保管しているはずが無いと思っていたので、何かボロを出すかなと期待していたのです。
というのは、恐らくですが彼は会社の給与明細一覧を持ちだしている。
それは会社の書架から彼に関しての書類一式が無くなって居ることからも推察できる。


ですが、なんと彼は自身の給与明細の束を見せて「こっちはこのスリップから作っているんだから嘘ではない」と得意顔。
本当に四年分あるのか、持ちだした明細一覧から作りなおしたのでは無いか、色々な疑問も浮かびましたけど、悔しい気持ちのほうが優っていた。
で、「まぁ、それなら良いけど、こうして弁護士を通さずに直接話すのはお互いにとって利益にならないのでやめよう」と伝えて別れた。
悔し紛れの捨て台詞です。


ところが、今日に限って私に同行してくれていた現場のスーパーバイザーが、とんでもないことを言ってきた。
「二人が話している時に、奴は興奮してミスをした。会社から無くなった書類がチラッと見えました」


なんと、大手柄。


やっぱり盗まれてたか。
こうなったら、早めに盗難届を警察に出して、書類が処分されるのを防がなくては。


それにしても本当に考えなしのおバカさんですなぁ。
自分の窃盗罪を立証するような決定的な証拠を持ち歩いているなんて・・・。


末恐ろしいバカ。
天才的なバカです。
ツイッターで犯罪行為を自慢気に晒す奴ら以上のバカです。




彼の不法行為ばかりを晒すのは不公平なので、私もここで自身の事を明らかにしておこう。
本日、社用車の環境テストをパスさせてきました。
責任者には前もってうちの従業員から連絡を入れて言い含めてあるので、現場での細かい話は不要。


500ルピー札を車内のわかり易い場所に置いておく。
テストが終わるとその500ルピーは跡形もなく消えている。
テストは無事通過する。
そう云うこと。