ダンサラの存在意義

私の生活しているネゴンボ近辺では、大きな被害が聞こえてこなかった。
山間部では土砂災害が深刻化してるとは言え、二十万人以上もの人が避難しているということに実感が持てなかった。



そんな時に聞こえてきたのがケラニ川のニュース。
昨日の時点で水位の上昇がピークを過ぎたとニュースでやっていた。
それから何がどうなったのか、いつの間にか決壊したというニュースに変わっていた。


これによって四十万人規模まで避難者が増加。
ウェサックとか無しだわ、今年。


ネゴンボの自宅の井戸。
普段なら地下10mぐらいのレベルに水位がある。
今朝見たら、地面から2mぐらいまで水位が上がってた。
この感じだと、そうとう地盤がゆるくなってるところがありそうだ。
雨はかなり落ち着いてきたので、いずれにしろ時間の経過とともに解決に向かうとは思う。
今後は、家屋内とかに残されたままの水たまりなんかでの蚊の発生が怖い。
デングなんかの危険が増えるからね。


JICAも支援に動き出したと聞いた。
ありがとうございます。




キャンディの実家。
近所の若者たちが普段ならダンサラをするからとお金の無心に来る時期。
ダンサラというのは、むか〜し聖地を巡礼する人に無償で食事や寝床を提供して、そのことで徳を積むという慣習があり、それが現代的に維持されたものです。
無理やり車とか停めて食事や飲み物を提供して徳を積むと言う、迷惑極まりない状況も起きていて、本末転倒な部分もある。
でも多くの人は楽しみにしている。
企業が主催するダンサラは豪勢な食事だったり、アイスクリームだったりして得した気分になるのも確か。


地元でも若者がダンサラをやる。
地元の若者が主催して、地元の人がくる。
お金も地元の人が出すので、すごくマッチポンプな感じなので違和感はある。
それでもお金を催促されれば出す。


でも今回はちょっと様子が違うようだ。


形だけのダンサラにたいした意味を見出せない私と同じく、そのことに気づいた若者が居たようで、資金を集めて地元でダンサラするのではなく、被災者の炊き出しに回してもらおうということになったらしい。


素晴らしいことです。


普段はニートのような奴らも、なにか問題が起きた時はなんとか力になれないかと考えて行動に移すのは頼もしい限り。
そうゆう事であれば、多少の援助はしてあげたい。
正直、彼らのダンサラなんて内輪で楽しんでるようなもんだしね。
文化の継承という意味では地元で行うことにも意味はあるかと思うけれど、本来の意味で手助けする対象があるなら、そちらに振り向けて欲しい。