CCB

最近は雨が続いている。
有体に言えば、雨季に入ったと言うことなのでしょう。


先週の土曜。
空港に向かう際も雨が降っていた。


長く赴任した外国から久方ぶりに日本に帰ると言うシチュエーションで、雨に見舞われ、街が煙っている。
そんな状況なら、ロマンティックが止まらないところですが、スリランカから出ることも無く、激烈な雨に降られている状況ではそんなことは一ミリも無い。


しかし、その時見かけた光景がなんとも良かった。


大雨の中、髪の長い華奢な女の子を後ろに乗せて走るバイク。
まず、スリランカでは雨の中をバイクで走ることは少ない。
みんな雨宿りするから。
なのに敢えての激走。
なんかズルイ。


この歳になるとバイクの後ろに女の子を乗せて雨の中を走るなんて事は、なかなか出来ない。
まぁ若い頃もしてないけどね。


歳相応に自転車の後ろやバイクの後ろに女の子を載せておくべきだったなぁと、今になって思う。
自転車からバイク、バイクから車。
車体が大きくなるにつれてロマンティック要素が加速度的に減少していく気がするのは私だけでしょうか。


車でロマンティックを演出しようとすると、ブレーキランプ五回点滅ぐらいしかない。
女の子との距離も遠い。
バイクなら、女の子を乗せて雨の中を走るだけで「なんか素敵」と自己陶酔できる。
自転車なら同じく女の子を乗せてゆるい坂を登るだけでもいい。


今、私にはロマンティック成分が不足しているようです。