ボーイとの再会

日曜日に日本人の同僚をホテルに送り届けたときのこと。


「日本人でしょ?」と、そこに居合わせたスリランカ人の男に声を掛けられた。


見覚えは無かったが、態度が悪い感じもしなかったので「そうだよ」と返事。




「覚えてないかもしれないけど、昔バリーズで働いてて、貴方の顔に見覚えがあったから」と。
あ、そうなんだ。
よく覚えてるもんだね。
「いつ頃のこと?」と聞くと、「かなり前だね。もう一人、背の小さい奴とよく来てたでしょ? 名前、なんて言ったかなぁ」


「あーKSKでしょ?」


「そう!!KSK!!サッカーのコーチでしょ?」



凄いなぁ、よく覚えてるもんだ。


「貴方のことも覚えてるよ。一度、態度の悪いスリランカ人にコップの水を顔に向けてぶちまけられた事あったでしょ?」
「あーーー、あったあったw」
「その時のウェイターが、俺です」


キレそうになった私をなだめて、「あいつは出入り禁止にするから、落ち着いてください。でないと、貴方も出入り禁止にしなければならないし、メリット無いですよ」と言ってくれた。
今は、退職して自分のビジネスを始めるための準備をしているようです。
上手くいくことを願います。