今日にも1万人超え

昨日までの累積コロナ死亡者数が9951名。


今日にも1万人を超えることでしょう。
MoH(Ministry of Health)の疫学ユニットのホームページのトップにはその日の最新情報が常に掲載されているのですが、これがその情報。
f:id:monito:20210905203837p:plain


これがトップに来る情報というのは理解できる。


今はそろそろ細かい情報が欲しいところですが、死亡状況のリポートはPDFでしか用意されていないのは少し不親切か。


試しに開いてみると、以前より分析項目が増えているのは良いことだと思いましたが、やはりというか接種ワクチンの種類別割合いはありませんでした。
単純な接種/非摂取だけ。
このレポート作成時までに8371名の死亡が確認されており、内訳は
非摂取 6993 83.5%
接種  1378 16.5%
 with one dose 1126 13.5%
with two doses 252  3.0%


この情報だけ見ると「あぁワクチン機能してるじゃん!!」と思ってしまいましたが、実際にはワクチン接種が進まなかった時期が長いので、その時期に亡くなった方々の割合が大きいだけな気もする。
ということで、上記レポートのさらに一週間前と二週間前をダウンロードして比較。


二週間前 5775名
非摂取 5295 91.7%
接種   480  8.3%
 with one dose 417 7.2%
with two doses 63 1.1%


一週間前 6985名
非摂取 6126 87.7%
接種   859 12.3%
 with one dose 722 10.3%
with two doses 137 2.0%


再度 最新情報 8371名
非摂取 6993 83.5%
接種  1378 16.5%
 with one dose 1126 13.5%
with two doses 252  3.0%


全体に占める摂取者の割合が増えているのは、母数である摂取者の数が増えているのだから仕方ない。
三者の比較では、週毎に1.2倍ずつ総死亡者数が増えている。
これはまだパンデミックが拡大基調だということですね。


うーん、これだけだと細かいことは分析しづらいですね。
ただ問題は、ワクチン接種が進んでいるのに患者数と死亡者数が減らないってことですね。
ワクチンが機能しているのは間違いない。
全人口の40%が2回、55%が1回のワクチンを打っている。
それで言えば、非摂取と接種の間にこれだけの差があると言うのは効果は明白。
1回と2回でも明白。
今週死亡した患者だけを比較しても有意な差が在りますので。


単純に変異株の拡散能力が強いってことと、それでもワクチンに意味が無いって事では無いというのも判る。
今後はワクチンの種類別に分析する段階。
幸いにもIDと紐付いているので、死亡した人がどのワクチンを何回打ったかというのはすぐに特定できる。
あと例えば今後、キャンディでの死亡率が有意に減ればモデルナが効果を示していると判るし、医療関係者や政治家などの特定層で死亡率が下がればシノファームの効果も測定できる。


データを見る限り、先週末にピークを迎えているとは言え未だに3000人以上の新規患者が発生しており、今回のロックダウン開始時とほぼ同じようなレベルにある。
これを明確に下抜けしない限りロックダウン解除にはならないでしょうし、この一週間は正念場です。