ガス爆発 思わぬ事実

昨日、ガスについて主務大臣がSLS管理の不備を追求されるのではと書いたが、丁度のタイミングで国会答弁が行われた模様。


ニュース報道によると、
2015年1月から2021年10月31日までで233件のガス爆発が報告されているとか。
月平均3件という恐ろしい数字。
そしてSLSでは家庭用ガスに関してはガスシリンダーの圧力に関する規定しか存在しておらず、プロパンとブタンの組成などを規定してはいないと。


舐めとるな。


組成を規定しなきゃ、カロリーを規定できない。
利用者の言う、前より持ちが悪くなったという実感がにわかに真実味を持つ。
販売価格を国で管理していたにも関わらず、最重要項目であるカロリーを規定できていなかったって事は、企業側がこっそり組成を変更して利益率を向上させて消費者負担を増やしていたとしても何も問題が無いってことになる。


充填量が同じでも組成が異なればシリンダーあたりの保持カロリーも変わってくる。
結果、お湯を沸かすにも時間が掛かるし、同じ回数の料理はこなせない事になる。
つまり、三ヶ月に亘って使用できてたものが二ヶ月半になったりする訳だ。
同じ金額を払ってるのに。
果汁100%のジュースを少しずつ水で濃度を薄めて販売してたのと同じ。
どんだけ悪徳なんだよ。
まぁ、まだ組成が変更されていると決まった訳では無いけれどね。


いずれにしても、統計情報に含まれていない11月分を集計すると、8件とか発生している。
つまり六年半に及ぶ統計からすると2倍以上のペース。
追記:この二日間で19件とか起きてるらしく最早テロだし、2倍以上のペースどころでは無かったです。


だからどうなの?


規定がない以上は罰する事もできない。
仮に表示と異なる組成で充填していても表示違反でしかなく、表示を改めることで問題は無いって事になる。
虚偽報告や表示違反のみでしか罪に問えない。


そもそも月に3件も爆発事故が起きているのに、何も手を打っていなかった主務大臣の罪こそが大きい。