嘘の告知

嘘って訳でも無いんですけど、結果として『嘘』でしたって話。


スリランカは今、O Level試験の時期。
通常は12月だった思いますが、色々あって今にずれ込んでます。
5年間の初等教育を終えて、その理解度を200点満点試験で問う。
ここでの成績如何で奨学金が給付されたり、地域の優良校に進学できる権利を得られたりと、スリランカ学歴社会の第一歩となっている。
ワタシの妻もO Levelをパスしてキャンディの町中にある女学校に通った。
当時は150/200ほどで充分だったそうですが、今では同じ学校に行くのに175/200ほど必要だとか。
(先程、今年の足切りラインが発表されて妻の母校は157/200でした。全体的に平均点が下がっていて、コロナ休校や教員のストによる影響が如実に現れてますね)
試験範囲を学校でカバーすることが出来ず、塾に通う事が前提となって居ますし、家庭の収入が子供の学歴を左右する状態。
日本のように小中高とキレイに分かれていないので分類は難しいのですが、妻の場合も地元の小中一貫校からキャンディの小中高一貫校に転籍という形。
小学校を地元で、そして転籍して中高はキャンディの町に通う感じ。


で、試験用紙の不足とかで延期になっていたのですが、昨日から試験開始。
一人の人生を考えた場合、非常に重要な試験ですし、政府は「この期間の計画停電は実施しない」と通達。
良い心掛けだと思います。


実行できていればね。


結果は、昨日も停電してました。
ちなみに今日も。


経済危機が露呈する前から停電してましたよね、スリランカ
で、計画停電の今は事前に停電の時間帯が告知される。
そんな中で敢えての「停電させません」は、みんなが期待する。
そして期待を裏切る停電。
有言不実行。


なにしてんの?


あと、別の話になりますが燃料がとうとう400ルピー超える値段に。
時の政権による大衆迎合主義で値下げされる事はありましたが、テロ前後で160ルピーとか?
大体の円換算で100円しないぐらい。
今はルピー安で150円ぐらいの感覚ですかね。
一台あたりの給油制限もあって、バイクが2500ルピーまで、ウィールは3000ルピー、そしてそれ以外は10000ルピー。
車で換算して23リットル(通常のガソリン420ルピー)しか入れられない。
何時間も並んでバイクだと6リットル。
これはキツイね。
そして、当たり前ですがこれを受けて交通機関の値段もアップ。
バスは最低区間料金が32ルピー。
これも2018年なら12ルピーとか?
ウィールは初乗り90ルピーのキロ80ルピー。


そうか。
これは文字通りの足枷ですよ。


通勤通学、買い物や塾。
例えば家族四人で子供が学校に奥さんは専業主婦だとしても、収入の三分の一がバス代で消えるっていう家庭も在りそう。


恐ろしい国だ。