カッテージチーズ、リコッタチーズ、パニール。
それぞれ異なるのですが、混同しやすい。
カッテージチーズは工業的には脱脂乳を乳酸発酵させてレンネットを加えたチーズ。
高タンパク低脂肪。
リコッタチーズはチーズ生産工程で出たホエーを再加熱して残留タンパク質を凝固させたもので法令上ではチーズでは無い。
パニールはインド周辺で伝統的に作られている乳製品で、生乳に酸を加えて凝固させたもの。
凝固剤を添加しているという意味ではチーズと言える。
家庭で簡易的にカッテージチーズを作ったというような話をテレビやネットで見るけれど、あれは分類的にはパニール。
我が家でも良く作ります。
スリランカでも頻繁に作ってましたが、久しぶりに作ってみました。
というのも一度牛乳を飲みきれず悪くしてしまい、反省して小さいパックで購入することにしたのですが割高感が払拭出来ず。
それなら1リットルパックで買って、最初から半量をパニールにしてしまえば良いとなった。
500ミリリットルの牛乳を温めレモン汁を加える。
少しずつ加えて混ぜると、ある瞬間でカードとホエーに分離する。
そこで火を止めてザルやなんかで濾す。
カードは押し固めてしまえば、いわゆる豆腐のような見た目のパニールになりますし、ブンブンチョッパーをぶん回せば滑らかなクリーム状に成形できる。
パニールすると悲しくなるほど量が減るので、今回はチーズスプレッド風に加工。
カード、塩、少量のホエーを戻し入れ、ブンブンチョッパーで滑らかな状態になるまで回す。
これとドライトマトのオリーブオイル漬けをトーストに乗せて、ロックソルトをガリガリ削って食べれば、最高の一品。
カードの製造工程で塩を入れていないのでホエーにも塩味は無い。
こうした方がホエーの使い勝手が良い。
茹でたキャベツとオクラを、ホエーと味噌を混ぜたものに漬けて簡易的な浅漬けを作った。
ホエーのほのかな甘さと味噌のコクや塩味。
つけ汁は多めにして、汁ごと飲んでしまうのが良い。