試食の効果

日本のスーパーでは、最近(と言っても日本を出て一年になるが)試食販売が減っているような気がする。
景気後退の影響で、費用対効果を考えてのことなのか・・・。
それとも試食販売の商品が、まさかの毒ギョーザ!!なんてことが有ると大変だから、リスクマネージメントの一環としてやらないのか・・・。


ま、日本の不況も毒ギョウザも関係なく、我が職場では毎日の試食が止まらない。


引越して以来、家でカレーを食べることが無くなった。
自炊してまでカレーを作る気は無い。
お勉強のつもりで作る事はあっても、食事としてはね・・・。
そんなこんなで約一ヶ月、カレーの無い平穏な日々を送っていた。
お昼時恒例の
「一緒にご飯たべよう」
という同僚の声を背に、外の店へ軽食を食べに出掛ける。
これがいつもの光景。


しかし、どうしたことか。
最近は同僚の持ってくるカレー弁当が美味しそうに思えてきた。
そして、彼らのおすそ分けで昼御飯を済ますことが多くなってきた。
回数を重ねるごとに分かってくることも多い。
ご飯はあいつのが旨い。
同じマメのカレーでもこいつのよりあいつのが美味しい。
こいつの魚はいつもしょっぱい。
などなど。
今の状態は実に心地良いのだが、今後の展開には気を付けなければならない。
このおすそ分けが続くと、その内に誰かが持参するご飯の量を増やしてくるのだ。
そうなると少量ずつイイトコ取りで食べていたご飯が、吐き気をもよおすほどの分量になる。
そう、俺の個人ノルマが増えていくのだ。
そんな時、日本の優秀な営業マン諸君は無理して食べるのかも知れないが、俺ははっきりと断る。




「俺ちびっこだから、あんまり食べられないんだ。ゴメンね」




心の底から美味しいと思える分量をキープしてもらいたい。






そして、米粉商品の方も試食が止まらない。
我が地域のオフィサーたちが木曜日恒例のミーティングをしていたので、そこにお邪魔して試食をお願いした。


米粉の生産者が担当地域に居るなら、教えて欲しい。
彼ら生産者に、米粉だけでなく米粉を使った商品を作ることで生産量と収入の拡大を図りたい。


そんな事を話しながらの試食会。
結果は高評価を頂き、とりあえずはオフィサーたちに対して講習会を開くことになった。
生産者に対して説明するにも、オフィサー自身が講習会を受けたことがあれば、説明しやすいからね。


期日は来週。
それまでにシンハラ語でレシピを作らねば。