国際結婚9

続 日本での手続き編


市役所で必要書類を確認して、それを奥さんに伝える。
「婚姻証明書」はOKだね。
スリランカ人ということがそこに記載されてあるか聞いてみると、
「シンハラ人」という記載はあるが、スリランカ人とは記載されていないと。
さてさて「シンハラ人」は国籍証明になるのだろうか。
普通に考えると国籍じゃなくて民族だよなぁ。
このままでは少し不安なので、一応「国籍証明書」も用意してもらうことに。


しかし、これが難しい。
役所で聞いても、その証明書をどこで発行してもらえるかが解らないというのだ。
「パスポートが国籍証明だ」と言われたり、
「IDカードで代用できる」と言われたり。
奥さん本人が日本にいるなら、それで良いのだけれど、、、。
パスポートやIDを郵送してもらうわけにはいかないし、コピーじゃダメだし。


結局、「婚姻証明書」と「出生証明書」は取得できたが、
「国籍証明書」はダメでした。
できなかったものは仕方がないので諦めて、取得できた2つの証明書を、
シンハラ語表記、英語表記のそれぞれで発行してもらった。
(これにも結構な時間が掛かりましたが・・・)


日本の役所に提出するのは、そのどちらかと日本語訳でOK。
日本語訳は誰がやっても良いので自分でやりました。
その為の英語表記版です。
シンハラ語だけでは不安だったので、、、。
(奴らのシンハラ語手書き文字なんて読めやしねぇ)


で、それらを郵送してもらったら、あとはちょっと頑張って日本語訳にすれば、
全ては終了するのだが、またここで問題が。
そう、取得した2つの証明書のどこにも国籍が表記されていない。
こうなったら、窓口に出す書類を、
シンハラ語版と日本語版の2つにしよう。
どうせシンハラ語なんて役所では確認しようがないので、
シンハラ人→スリランカ人と意訳してしまえば問題ない。
あながち嘘とも言えないし、、、ねぇ。


窓口でシンハラ語で書かれた2つの書類と、それぞれの日本語訳を提出。
あ、あと日本の婚姻届ね。
すべてを確認した係のお姉さんが一言。
「これの英語版てありませんか?」


ドキッ!!っとしたが根が素直な俺は、
「ありますよ〜」
と言って提出。
そしてやっぱり、
「この、Sinhaleseっていうのがスリランカ人ってことですか?」
と聞かれた。
そして根が素直な俺は、
「あ、、、いや、、、う〜んと、、、その〜、、、厳密には、その、はい」



「では、あちらで番号をお呼びしますので、それまでお待ち下さい」




どうにか上手く行ったようでした。


10分ほどで無事に受理されたので、彼女に電話。
  「もしもし?」
「あ、ごめんなさい。今バスの中でうるさくて聞こえないから後でかけ直すね」
  「いや、手続き終わったよっていう報告だけだから」
「え、良く聞こえない」
  「だから、いま、やっと、手続き、終わって、俺達、夫婦だよ」
「・・・あ、やっぱ聞こえないから、後でかけ直すね〜」


ドラマのような感動シーンとはならないもんだ。
それどころかメーメーとヤギのような呪文の言葉を口にする俺に、
駐車場を歩く人が不信の目を向けてくる。
さらに言うと、別に夫婦になったのはこの日ではなく、3月19日だし。


まぁとにかく、ギリギリだけれど三ヶ月以内に無事終了。
もし三ヶ月過ぎても、意外と大丈夫のようなことも言われたけれど、
特別な理由がなければ罰則を科せられても文句は言えない、
と思ったほうがいいでしょう。




いや〜長くなってしまった。
しかし、これで手続きの話は終了。
日本人同士で結婚するのも大変だろうけれど、外国人との結婚も簡単ではない。
来月にはまたランカに行くので、今度はレジデンスビザの申請や、
運転免許証の申請なんかの話もできれば、、、と考えてます。
ではでは。