少し前に書いたコチラの文章。
コメント欄にてアオタツ・ヤスシ氏による指摘を確認するべく、
色々と聞いてみたり調べてみたりしたのだが、
正直、面倒くさくなってきた。
スリランカにおける宗教の流れを書くには、
宗教自体の流れを書かなければならないし、
スリランカの歴史も書かなければならない。
正直、ランカの歴史はよく知らないし、興味もあまりない(ゴメンなさい)。
どうしたものか・・・。
ま、やってみますか。
まずは宗教の流れから。
バラモン教に反発する形で誕生した仏教とジャイナ教。
それによって変容を強いられたバラモン教は、ヒンドゥー教へと生まれ変わる。
まずは、これを理解しておいて下さい。
ブッダ(ゴータマ・シッダールタ)も最初はバラモン教の下で悟りを目指した。
それがダメだったので独自に開発した新手法を用いて悟りに到達する。
なので、バラモン教の理念を、かなりの部分引き継いでいる。
極端な話、バラモン教と仏教の違いは、悟りへの到達手法の違いなのです。
やべ、言い切っちゃたなぁ。
まぁ、でもザックリ言えばそんな感じ。
で、仏教が隆盛になってくると困るのがバラモン教。
現代の企業で言うところの、経営危機。
支持者が減って、売上も下降・・・。
そこで、やり手の幹部(司祭)が様々なアイデアを出して、立て直しを図る。
地方の都市で信仰されている神様を取り込んで、人気を得ようと頑張った。
企業的に考えれば、地方の特産品を自社の商品として売りだしたって感じ?
それによって、その地方から熱烈な支持を受けるようになる。
これを繰り返して人気を回復したバラモン教は、
アーリア人主体の体制からインド民衆主体の宗教へと変貌し、
民族宗教とも言えるヒンドゥー教へと生まれ変わった。
だけれど仏教やジャイナ教を信仰する人々が居る事実を認めたくない。
彼らはヒンドゥー教じゃ駄目だ、と言って出ていった人が作った宗教。
何とかしなければ、格好が付かない。
そこで考えたのが、ホントかウソか分からないけれど・・・
という感じの噂話。
仏教徒が信仰しているブッダっていうのは、
実はヒンドゥー教のヴィシュヌ神の別の姿なんですよ、と。
つまり、TOTOとINAXは兄弟会社なんだよ〜って感じ。
(注・この両社、本当は兄弟会社ではないけれど関係性は非常に強い)
逆に、仏教(特に大乗仏教で顕著)でもヒンドゥー教の神様を取り込んだり
している。
金毘羅様とか阿修羅とかね。
さて、ここまで書いて、ヒンドゥー教と仏教が非常に近い位置に存在している
と言うことは理解できたと思う。
なので、それら2つの宗教が同居することもあり得るというのは、OK?
まぁ、お互いに憎しみ合うことも想像に難くないですが。
カンボジアでもアンコール遺跡の多くはヒンドゥー寺院だと思うけれど、
現状では仏教国。
遺跡の地下から遺棄された仏像も多く出る。
つまり時代時代の王様が、どの宗教に帰依するかで趨勢が大きく変化する。
タイもヒンドゥー教と仏教の争いは長く続いた。
そしてスリランカも・・・。
ということで、長くなったので一度ここで終了。
今度はスリランカの歴史から見た話。