大統領が日本に向けて出発

スリランカの大統領が日本に向けて出発しました。
『即位礼 正殿の儀』に参列するためです。


恐らく、これが大統領としての最後の外国への渡航になることでしょう。


ニュースに寄せられたコメントでは「このまま帰ってこないでください」とか酷い事が書かれていた。


就任直後の期待値の高さから考えると、雲泥の差。
公明正大を掲げて国会に風を起こしたと思えば、汚職撤廃を是として経済を停滞させた。
そんな印象。
その汚職撤廃も任期後半には機能しなくなり、不幸なテロの影響でさらに経済停滞。
結果として、なにも成果がだせないまま、ただただ任期がすぎた。


で、来月には大統領選が行なわれる。
候補者はSajith PremadasaとGotabhaya Rajapaksaの二人。
実際には他に33人居ますけど、泡沫候補ですね。


Sajith Premadasaは父親が第三代のスリランカ大統領という政治家一家の生まれ。
26歳からUNPに所属し政治活動を開始し、30代半ばで国会に初登庁。
ハンバントタが地盤です。
Gotabhaya Rajapaksaは、御存知マヒンダの弟。
こちらも政治家一家の生まれ。
スリランカ陸軍でキャリアをスタートさせ、その後は20年ほど従事。
最終階級は中佐。
除隊後はロースクールなどで学び、アメリカでの仕事もし、その頃にアメリカの市民権を取得。
2005年に、マヒンダの大統領選勝利後、選挙によって国会に初登庁。
いきなり国防省の重要ポストに就くのは、兄の力に拠るものでしょう。
その影響力を私的に利用しているとの批判も多く、反対派のジャーナリスト殺害や、群備品の購入斡旋、横流しなど、悪いうわさも絶えない。


どんな選挙になるか、楽しみです。