今朝の時点で、外出禁止令違反の逮捕者は19441人となっていた。
そのうちの1人は我々が使っていたドライバーです。
一報を受けたときには、思わず吹き出してしまった。
既に日本に一時帰国しているのですが、今回の外出禁止令によって、同僚がコロンボで身動きの取れない状況に置かれてしまっていた。
その間、ドライバーさんはコロンボのゲストハウスに宿泊していた。
仕事再開の可能性がしばらくは無いと判明し、日本への一時帰国が決まり、この月曜日(6日)の夜中に空港へ移動し、帰国の途についた。
その送迎を終えてバンダーラウェラに帰るドライバーさん。
ラトゥナプラを過ぎたところで警察に捕まったそうです。
コロンボの警察では、日本への帰国者に関するデータ、つまりパスポートとチケットのコピーがあれば検問は通過できると言われていたらしい。
それを真に受けるのも、私からすれば「何年スリランカ人をやってるんだ?」と思うのですが、おじいちゃんドライバーさんは素直に聞き入れて、そのまま送迎に来たらしい。
私の同僚が同乗している段階では、たまたま問題にならなかったのでしょう。
一人になって、しかもそのタイミングで感染者が発生したラトゥナプラの警察は、神経質になってたのでしょう。
というか、警察同士のコンセンサスが無かったってことか。
現状、ラトゥナプラはハイリスク地域に指定され、予定されていた本日の一時解除も無くなった。
そして、完全なロックダウン。
この地域に入るのも出るのも通過するのも禁止。
でもドライバーさんが通過しようとした時は、まだそういった話も出ていない状況だった。
うん、なんか色々とタイミング悪かったね。
今、本人は家で二週間の自己隔離中。
ハイリスク地域から帰って来たのでね。
で5000ルピーの罰金だって。
車は裁判所預かり。
21日にオーナーが出頭する。
行ければね。
オーナー、キャンディなんで無理っぽいですが。
でも、ある意味ラッキーな側面もある。
今更感はあるけれど、国民1000人に一人が逮捕されている状況に至り、警察は違反者への罰則を強化するとした。
罰金は何故かそのままですが、ディストリクトを越えて移動した場合は、強制的に14日間の隔離措置にすると発表。
あれ、おじいちゃんの状況は同じか?
彼はコロンボから帰って来たから仕方ない。
ハイリスク地域以外でも、ディストリクトを超えれば、今後は隔離されるって事です。
気になるのは、去年、交通違反の罰金が25000ルピーに値上げされたスリランカで、5000ルピーの罰金がどれほどの抑止効果があるかって事。
そもそも、交通違反よりも量刑が軽いって、ねぇ。
あと、拘置所のキャパオーバーにより、薬事犯(個人使用)の保釈条件が軽減されたという事の怖さね。
全体的に「被害者なき犯罪」への措置が甘いよね、スリランカ。