バスで遭遇

妻と買い物に。
バスで街に向かっていると、義母の妹が乗り込んで来た。


ちょうど昨日、家に義母が来て、自身の土地の名義を書き換えるから証書が必要だと言って持って帰った。
その後、電話で「マータラに行く」と再度宣言してきた。
私達を騙して証書を持ち出したと激怒した妻は、かなりの勢いで罵ってました。
それに怯んだ義母は「名義は変更する」と言い出す。
名義を変更するならマータラに行く理由は無い。
いや、有るか。
我々とは一緒に居たくないって言う理由。
まぁ、でもそれは無い。
マータラに行っても、ここほど快適な生活は望めませんから。
案の定、すぐ電話が来て「書き換えたら、居ても良いか?」と。
それは何度も説明してるんですけどね。
一度もダメとは言ってないのに。


まぁそれは良いとして、そのやり取りのあとに、再度妻を諭した。
「もう、忘れたほうが気が楽になるよ」と。
しかし妻は「貴方(ワタシの事ね)のお金だし、普通のスリランカからしたら大きなお金。それを借りておいて返済せず、さらには暴言を吐くのが許せない」と。
なので「彼女たちはバスに乗るたび、街に行くたびに私達が居ないかどうか気にする生活を、一生送るんだよ。いい気味だ、そう思ったら良い」と伝えた。


そして、今日それが起きるという、ね。


我々を確認し、多少怯んだ様子を見せるが、すぐに気を取り直して、我々とは離れた席に座る義母の妹。
妻に「昨日、言ったでしょ」と笑いかけると、妻は「近くに行こう」と言う。
積極的ですね。


斜め後ろの席に座り直した我々を見て「近くに来たりして、何なの?」と余裕を見せる義母の妹。
それを無視して我々夫婦で、少し大きめな声で会話をする。
「お金は返さないのにバスに乗るお金は有るんだね」とか「2ヶ月で払うって言ってから、もうだいぶ過ぎてるけど」とか。


そしたら、向こうから話しかけて来ました。
「お金は返すよ!!」
なので当然、聞きますよね。
「いつ?」って。
返事は「返すって言ってるでしょ!!」って感じ。


そこで妻が「クリニックで働いてるドクターに払って貰えば良いじゃない」と。
「クリニックで働いてるドクター」というのは、先日電話してきた姪っ子の事です。
この義母の妹は、姪っ子が(もしかしたら本人も信じてた可能性が有るのですが)インドに留学してドクター(医師)になると思っていたようでして、その為に借金をしたのです。
で、ドクターになった暁には、面倒を見てもらおうと。
姪っ子は、もちろんドクターでは無いし、稼ぎもそれなりと言う感じ。
さらには援助してもらった人に恩返しをするようなキャラクターでも無い。
一番最初にもらった給料で自分の歯列矯正するタイプです。
つまり、期待が踏みにじられた状態。
姪っ子の卒業式に呼ばれて、インドまで行ったのに(借金で)。
義母の妹は、世間知らず。
医者になると思っているけれど、3年で卒業したことに疑問は持てない。
ある意味、騙された被害者とも言えなくも無い(違うか)。


で、妻がそのことを突いた訳です。
今では姪っ子はドクターでは無いと知ってますから。


するとバスの中にも関わらず、大声で叫びだしました。
ただ、何を言ってるのかも意味不明。


しばらく叫んだあとに「あんたがビザも無い状態でスリランカに居ると警察に言ってやる」と言ってバスを飛び出し、なぜか降り際に「バーーイ」と陽気に挨拶して行きました。


警察に嘘の報告をしたらどうなるのか知りませんけど、好きにすれば良い。
こちらは潔白ですし。
まぁ、単純にこちらを怖がらせようと思っただけの発言でしょうけど、あんな捨て台詞で怖がると思っていること自体が、なんというか憐れ?


この裏には、もう一人、今まで出てきていない登場人物が絡んでいると思われるのですが、それは明日にでも書きます。