スリランカは世界で最初の化学肥料を国家単位で禁止する国を目指すようです。
化学肥料、農薬、除草剤。
なんか、ごっちゃになってる可能性はあるけど、大丈夫ですかね?
恐らくは、お金が無いことによる影響でしょうけど、良い面と悪い面の両方を見ないとね。
まず、化学肥料反対派の意見をまとめると、硝酸態窒素が増加することによる弊害に尽きる。
土が死ぬ、害虫が増える=除草剤や殺虫剤の併用になる、野菜が美味しくない、などなど。
こういった事を書いている記事の殆どが自身で答えを書いている。
曰く「化学肥料の多用により、硝酸態窒素が土壌及び作物に蓄積する」と。
そう。
多用するからですよ。
原因、書いてるじゃん。
これ、有機肥料でも同じこと起きるから。
畜産農家が堆肥を処理しきれず畑に大量に漉きこむ事例は、日本中至るところで起きている。
窒素過剰、雨水による河川流出、水質悪化。
お決まりのパターンなんです。
こうゆう現状ですから、処理しきれない堆肥を日本中で分散消費すれば、お互いにとってプラス。
素晴らしいと思うよ。
でも運搬は?
化学肥料と違って重いよー。
化石燃料の使用は増えるよね。
匂いも丁寧に完熟させないとキツイよ。
自宅の近くを、堆肥運搬車が通るのを嫌がる人は現実に沢山いるよ。
そんな人でも有機野菜食べるのが笑っちゃうよね。
まぁ、これは日本での問題ね。
スリランカ?
堆肥とか需要を満たせないよね、恐らく。
鶏糞堆肥も足りないな。
食の安全を理由にするなら、輸入野菜にも化学肥料無使用を義務付けるの?
安全なものを充分に食べられるのは、お金持ちのみっていう世界ですね。
翻って、化学肥料賛成派の意見。
こちらは、効率的な農業が可能だと謳う。
即効性、生産性向上、労力低減。
まぁ、正しいと思うよ。
デメリットは土壌、河川、味への影響。
これは使う量や時期で無くしたり減らしたりが可能だと言う。
ある意味、正しい。
ただ、忘れてはならないのが即効性があるというのは水に溶け出す性質が強いってこと。
なので、メリットとデメリットが表裏一体なのよね。
あと、継続購入に対する資金、そして補助金の多さによる歪な生産システム。
国として決めることでは無いのかなっていうのが、ワタシの意見。
実際、スーパーなんかでは有機野菜を購入する事が可能ですから。
消費者が選べば良い。
健康な食生活を目指すのは良い。
それによる生産効率の低下
価格高騰
化学肥料に使っていた補助金を、野菜の価格安定化に振り分け
結果として、健康は守られるけど政府の支出削減には繋がらないので要注意。
しかもシステムの構築には時間もお金も掛かる。
化学肥料を使わないなら有機肥料は必須。
肥料無しとか生産性激減だから。
すると肥料が足りない。
畜産業振興策が必要ですね。
でも、ちょっと前に牛の屠殺を禁止するっていうのにもサインしてましたよね。
まぁそれは別の話としても、有機肥料を作るには撹拌用に敷地も必要。
嵩も有るので、保管用の倉庫も居る。
同じく運搬用の車両も、化学肥料の時よりも多く必要。
車両の輸入、今は禁止でしたっけ?
農場に散布して、よく漉き込んでやらないといけないんですけど、その手間は農家さんに丸投げなんですかね?
農業機械の購入資金の援助とかも、必要になりますね。
というか、これは、、、。
零細農家を減らして資本家による農業寡占に繋がるね、間違いなく。
米の流通が既に寡占化されてるスリランカ。
その流通や安全性に問題が発生したのって去年ですよね?
米の流通量を意図的に絞って価格を釣り上げてから販売するとか、数年前の古米を新米としいて販売したりとか。
食の安全を謳うなら、そこからって気がしますけどね。