底をつく燃料備蓄

学校の再開が延期された。
細かい事情を知らない市民ですら、再開を疑っていたのに、事情通であるはずの政府が先の予測を立てず(もしくは敢えて)小出しに情報を発表している。


行き当たりばったりという奴。
今週予定していた燃料の入荷が不可能になり、スリランカにある備蓄燃料はガソリンとディーゼルを合わせても1万トンに満たない。


国内で消費される燃料油は一日で1万3000トンほど。
これはコロナ後の2020年のデータです。
つまり外出禁止令も出ていましたので、通常よりは消費は少なかったはず。
その少な目に見積もられた消費量の一日分も無いという状態。


国道沿いにあるガソリンスタンドでは一車線を完全に潰してガソリン待ちの列に使われている。
車とウィールやバイクで別々の列を作り、交差点までくると脇道に待機の列を曲げて延々と。


深刻なのは燃料だけではない。
ロシアとウクライナからの小麦輸出が止まり、世界は危機的状況。
世界2位の生産大国であるインドは戦略的に小麦を備蓄しているとのことで、それを放出してさらに各国で緊急増産しても、ロシアとウクライナが輸出する量の三分の一にも満たないとか。
しかも、化学肥料の原料もものによってはロシア産が大きなシェアを持っているので、増産するにも厳しい。


世界中で食料不足が起きると、単純に生活の質が下がり、治安も悪くなる。
そしてそれは国力の弱い国や不安定な国から進む。
ロシアに天然ガスを依存しているヨーロッパ諸国は例外的に電気やガスの料金が跳ね上がっているようですが、食料の自給率は高めなのでまだ食事に関しては余裕がある。
小麦食が多く自給率も低い中東諸国は厳しいでしょうね。
スリランカは米を食べれば良いんですが、実際には小麦食も多い。
場合によっては3期作も可能な国ですし、化学肥料の不足が在るとはいえ二期作は可能。
つまり他の国よりも食糧増産の対応サイクルが短くできる。
その意味では国の対応次第とも言える。


見せてもらおうか、スリランカの国会議員の性能とやらを!!