今週のニュースを追って、スリランカの全体像を見てみたい。
まずはこちら。
国会議員、特に大臣クラスの議員に対する便宜供与ですかね。
レクサス、ランクル、ベンツ、BMW。
スリランカ国内での販売価格が日本円で1000万から2000万を超えるようないわゆる高級車が複数台提供されている現状を、野党が追求してます。
ずっと前から言われてた事なんで、今さら感は在りますが。
次にコレ。
ヘロインや大麻の密輸が止まりません。
今回見つかったヘロインの末端価格は日本円で10億円ほど。
生産段階から生産国ブローカーまでは、思ってるほどの値段では無い。
そこから国境を超えると500倍。
さらに消費国でブローカーを経由して、さらに3倍とか?
なので末端価格10億円といっても密輸業者の支払いは100万円ほどと予想される。
まぁ、これは日本に輸入される場合なので、物価や距離、難易度なんかを考えるとスリランカの場合はもっと原価率は高いかな。
それでも1000万ぐらいのものでしょう。
それぞれの段階で収益が分散されるので、個人の利益は思ったほど高くは無いのかな。
消費が自動的に次の需要を生むのはビジネスとしては理想的ですが。
コロンボの沖合で炎上し沈没後に汚染を撒き散らしているコンテナ船。
その汚染でウミガメも影響を受けてるようです。
案の定、化学肥料不足。
有機肥料を作る農家には1ヘクタール相当量に対して10000ルピーの補助金を出すという話も出てて、認証制度とか無視かな?
お酒のオンライン販売は成立しませんでした。
デヒワラ動物園のライオンもコロナ発症。
我が家の犬たちも室内飼いしてます。
LRTの一方的な契約解除により50億ルピー(28億円ほど)の違約金が発生しており、これの支払いがされていないままで放置されているとの事。
2020年の外貨準備が70億ドル(一兆4000億ルピー)ほど。
そのうち40億ドルはガソリンや発電用の燃料に費やされたとの試算もあって、恐らくは激減している。
大臣の高級車にも使われてるしね。
50億ルピーが支払えない額って事は無いでしょうけど、どうするのか。
これ、払わないとG7で提案されたB3W(Build Back Better for the World)の対象から外されますよね。
と、こんな感じのスリランカです。