スリランカ大丈夫ですか?

国務大臣が酔っ払った末に複数の友人とウェリカダ刑務所への訪問を強行したというニュースがあった。


とんでもないニュースですね。


まず、このロックダウン真っ最中に友人と前後不覚になるほど飲むのが国務大臣の素質として不適格。
そして友人と何故か刑務所の訪問を思い立ち、立ち入りを拒否した職員を罵倒し強行突破。


何がしたいのでしょうか?


そしてこれはインターネットでニュースになっているだけで、テレビニュースでは流れていない。
ヤバいでしょ?


追記:
件の大臣であるLohan Ratwatteは辞任するそうです。
情報が色々と出てて、訪問を強行したのがコロンボの刑務所というニュースもあれば、アヌラーダプラの刑務所だと言うのもある。
いずれにしても、私物の拳銃を持ち込みタミル人政治犯二人を跪かせて「殺す」と脅したとか。
世界初の女性大統領であるシリマヴォ・バンダラナヤケの父親の一族。
シリマヴォの父親とRohanの祖父が兄弟です。
私物の拳銃というのが気になりますが、これは恐らくは2019のテロ以降に大臣たちに銃の所持を許可したという話があるので、その拳銃なのでしょう。
いずれにしろ野党に追求されて辞任しました。


そして別のニュースですが、ナラヘンピタの私立病院のトイレでハンドグレネードが発見されたとかいうとんでもない奴。
テロとコロナでそこそこ厳しいセキュリティーチェックを求められてますけど、意味ないって事が明白になりました。
飽きっぽいスリランカ人には、こういった地味な対応の継続とか無理です。



高級ホテルでも顔見知りは顔パスだし、ルールを破ることが権力だと勘違いした支配者層には意味がないし。


刑務所の職員、ホテルのガード。
彼らには決められた職務職域において権力を与えられている。
決め事に従わない人を排除する力です。
警察にも、そして軍隊にもそうですが、彼らには国内で国民にルールを守らせる為の力が与えられてます。
それが公権力。
ルール違反を見逃したり、知り合いに優遇措置を与えたりする為の力は与えられていない。


刑務所で正しい対応をしようとした職員が、不幸にも職を取り上げられてしまうような事が無いことを祈ります。


そしてハンドグレネードですが、トイレ内で爆破する準備が為されていたとか。
病院を狙う理由が解りませんし、CCTVカメラに捉えらていないのも不思議。
ニュースに対するコメントには、テロの危機を煽り対テロで成果を挙げたラージャパクサへの支持を獲得する為の政府関係者による自作自演ではという陰謀説も出ている。


対テロ戦略では結果として内戦を集結させた非人道的で人権を無視したスリランカの手法は、ラージャパクサ・モデルという名を付けられ一定の評価を受けている。
泥沼の内戦を終結させたことだけを見れば間違った認識では無いのかも知れないが、その人権を無視する手法で内戦を集結させた本人が政権の中枢に居る国がスリランカ


それを選ぶ国民。


悲劇でしかない。