サッカラの遺跡群

昨日はゆっくり休んだし、部屋の片付けをホテルにはお願いしたいので昼間は外に出る。


ギザの三大ピラミッドは、車での移動が結構な距離だし一人で行くには勿体無いので、サッカラに。
こちらは近くまで地下鉄で行けるし、最古のピラミッドってことで、まずはコレを見たいと思ってしまった。


ホテルから歩いて大通りに。
バスに乗って地下鉄駅まで。
そこから15駅ぐらい行って降りる。

カイロの中心から20キロほどで、こういった景色になるのは驚き。
あ、この線路は地下鉄の路線です。
南下する地下鉄は中心部から数駅で地上に出るのです。


そこからUberでメンフィス博物館に。

エジプト新王国第19王朝(3300年前)の偉大なるファラオ「ラムセス2世」の巨像が横たわっている。
この巨像、発見当初はうつ伏せで川に置かれていたそうで、あまりにも大きく重いためどうすることもできず、博物館のある今の場所に移されるまでに60年ほどかかっているとか。
ラムセス2世の治世当時はメンフィスは都ではないはず。
エジプトが一番大きな版図を持っていたことから栄光の時代であるのは間違いない。
ルクソールアブシンベル大神殿とかはラムセス2世の時代。
恐らくは、こうした巨大な石像がエジプト各地に作られたのでしょう。
その一つが、ここメンフィスにもあったということだ。


博物館自体に見るべきものは他に余りなく、20分もあれば充分。
Uberを待機させておくんだったと思ったし、実際Uberを待たせておいたほうが良いよと売店のおじさんがアドバイスしてくれたんだけど、面倒だった。
でもすぐに次のUberも確保できて、サッカラの遺跡群に。
かつて王都も置かれていたメンフィスは、今や田舎町。
そのメンフィスのネクロポリス(死者の街)として存在したのがサッカラ。
王や豪族たちの墳墓が築かれた場所。


そして世界最古のピラミッドである階段ピラミッドで有名。

作ったのはジョセル王。
4600年以上前の建造物だ。
偉大な王というのは何千年経っても経済を動かしてるんですね。



ここでもUberを待たせておく交渉が面倒で返してしまったのですが、遺跡群というだけあって中を歩くのは無謀な規模だった。
幾つかの墳墓と幾つかのピラミッドが点在してるのですが、見どころが離れてるのよね。
他のツーリストは遺跡の中を車で移動してます。



しかも追加チケットが無いと入れないって言われて一箇所は凄い歩いて行ったのに見られなかったし。
まぁまた来るよ。


ちなみに上の写真を拡大するとピラミッドが見えますが、これはギザの三大ピラミッド(では無いですね。方向と距離を考えるとアブシールのピラミッド群ですね)。
その横にはギザの街が見えてます(これもギザでは無いですね)。


凄いよなぁ。
ナイルから数キロ来たらコレですよ。
そして、この左(西側)はずっと砂漠。
大西洋にぶち当たるまで、ずっと。


帰りのバスで小銭の無かったワタシに学生らしき女性が0.5ポンド恵んでくれた。
5.5ポンドの0.5(3.5円)が無くて。
いや、大きい単位のお金は有ったのよ。


財布をひっくり返すワタシを見かねて代わりに払ってくれました。
ありがとう。


炎天下、遺跡内を帽子も被らずに5から6キロは歩いたでしょうか。
カピカピに乾いて死ぬことも脳裏をよぎりましたが、無事に帰って来れて良かった。


そしてピラミッドは凄い。