スリランカのインフレ

12月のインフレ率が発表されてました。

59.2%とのこと。

 

年換算なので月に換算すると4.9%ほど。

 

まだまだインフレ傾向は続いてますね。

為替は低いところではありますが安定しているので、為替によるコストプッシュではない。

数ヶ月前の為替の影響を受けていると考えれば、そりゃぁ多少の影響はあると思うけれど、その数ヶ月前ですら低所安定でしたので。

どちらかというと輸入されてくる国の物価が上がってるってことだと思う。

スリランカでは卵の輸入が解禁されるとか言ってます。

生産農家の餌代が高すぎて、元手を回収する値段では売れないってことらしい。

で、農家さんは廃業しますと口にする。

でも本音は補助金を出すなりしてくださいってこと。

それを政治家は、辞めるなら輸入するって解釈する。

原材料ではなく最終成果品を輸入するとなれば、それだけ中間コストが上乗せされるから市場に並んだときの価格は上昇する。

さらに、上乗せされたコストはスリランカ国内で支払われることが無くなるため、より多くの資金が海外に流れることを意味する。

 

政府は、いよいよ資金繰りが厳しいらしく、月に一度の給与支払いが負担になっており、2週間ごとに支払うようにしているとか。

2020年の時点で、政府再出の30%ほどが職員のサラリーでした。

その金額は年間でおおよそ8000億ルピー。

月で考えると670億ルピーぐらい。

 

つまりはこの金額が月末に用意できないってこと。

日本円で230億円。

金額自体はどうでもいい。

年間の給与支払いというのは予算を組んだ時点でわかっていることですので、本来ならこれはプールしておいて然るべきもの。

でも、今それが支払いできないってことは、別の用途に使ってしまって補填できてないってことです。

自転車操業ですね。