アルコールの販売量低下

スリランカでも税収は取れるところから取るという流れはあって、ターゲットはタバコと酒。

世界中どこでも同じですね。

 

で、酒やタバコの税率や徴税を監督するExcise Departmentは2022年のアルコールからの徴税額が1700億ルピーで史上最高額になったと発表していた。

2023年の1月には酒税が20%あがって、さらなる税収増が期待された。

しかし2023年のアルコール生産量は75%に落ち込んだ。

値段が上がれば買い控えする人は増えるということですね。

比較的低所得の人たちにアルコールは買い支えられているので。

 

これで何が起きるかと言うと、酒の密造です。

あと、税金の滞納。

酒販店のライセンスは非常に高額で、さらにはその発行には監督官庁による恣意的な選択が介在していると言われている。

つまりライセンス発行に関わるとバックマージンが受け取れるという既得権益があるんです。

そうなると国会議員は、その権益を最大限に活用するし、多くの国会議員がサイドビジネスで酒販店を経営していると言われている。

その国会議員の経営する酒販店は税金の滞納が常態化しているというのがスリランカの巷で真しやかに語られる話。

実際、税務当局は毎年のように期待される税収からはかなり少ない税収額を報告するし、「滞納している業者には厳しく対応する」とマイクパフォーマンスをする。

 

タバコも高い、酒も高い、食品も高い。

スリランカに住むメリットが一つずつ消されていく。