せっかくだから歯医者について

ぐらつく歯を気にしながら、予約までの時間を銀行やネット代金の支払いをして過ごし、18時の予約時間の2分前に到着。前の患者さんの治療に時間がかかっているらしく、待ち時間をボーっと過ごす。ルーターの音が響く待合室で
「歯医者で聞こえる音は、どこの国もおんなじだな」と思いながら待っていると、視界の隅にドクターらしからぬ人物が映った。歯科技工士だ。





日本では歯型を取った後は外注の歯科技工士に発注するのが普通だと思うけど、この歯医者では隣の部屋で歯を作っていた。こっそり覗かしてもらおうかと思って入り口まで行くと、俺に気づいて中に入れてくれた。
セラミックの焼成機や歯の色見本、ダイヤモンドやすりのルーターなど面白そうなモノがたくさん。
楽しそうに見ていると看護婦さんが呼びに来た。


ドクターに状況を説明して接合してもらう。なんとか機能を回復。今度外れたりした場合はセラミックで作り直した方が良いかもしれないという意見で合意。普通なら一本あたり12000ルピー、日本円で9000円ぐらい。しかし自分の場合はコアが残っているのでもう少し安くできるかもしれないと言う事。治療の前に歯を作っている現場を見て、レベルの高さを感じていたので、その時は作ってみようかと思う。


治療後、もう一度技工士さんの部屋に行くと、いろいろと詳しく説明してくれた。機材の殆どが日本製だと言う事。この医院での最初のセラミック利用患者は日本人だったと言う事。土曜日には学生を集めて講習会をしていると言う事などなど。帰る準備をしながら、「興味があれば一日かけて作業を見に来れば良いよ」と言ってくれた。ランカ人のこうゆう気さくな所は大好きだ。