家の工事について

引越し先の家がそろそろ内装工事が終了するらしい。
窓に鉄のグリルガードを設置して、床にタイルやらカーペットやら敷いて、電源の工事、ペンキ塗り。
そろそろ引越しの準備も始めなければ。


こんな事を考えていたら、昨日の朝から我が家(現在の家ね)でも工事が始まった。
朝の7時くらいから耳障りな工事の音。
部屋を新しく増築するらしい。
前にも書いたが、こっちの人は貯金をあまりしない。
うちの家族もそういった人で、ある程度のまとまったお金が入ると家の増築をする。
息子が二人いるので、将来的に二人それぞれの家族が同居できるように少しずつ増築しているらしい。
でも気になることが・・・。


工事の始まった昨日の朝に耳にしたお母さんの一言。




「この部屋ができたら、ここ使っていいからね」




ん?
俺、引っ越すんだけど。


今の家族が、俺の引越しを食い止めようとしている事は、なんとなく感じていた。
以前は階下から叫ぶようにしてご飯を知らせてくれていたが、最近は部屋の前まで来て優しく声をかけてくれる。
ひとこと体調が良くないと言えば、店まで薬を買いに行ってくれる。
夕飯を断っても、しつこく食べろと言わずに引き下がる。


良い事だ。
些細な事ではあるけれど・・・。



しかし、たった一日でこれほどまでに工事を進めたのを見たときには、多少の恐怖を感じた。
本気で俺の引越しを阻止する気なんじゃなかろうか。
でも、新しい部屋ができれば引越しを考えなおすと本気で考えているんだとしたら、随分と勘違いをされたものだ。