カマドの修理

我が家で通常使われている加熱調理器は竈。


ガスもあるけれど、空になる度に、
スリーウィールでシリンダーを店に持ち込んで交換しなければならない。
これがかなり面倒なので、11月にガスが切れて以来、使っていない。


あとは電気のケトル、
お茶を飲んだりする時は重宝している。




で、カマドなんですが、2つ穴の素焼きの構造体を囲むようにレンガを積んで、
隙間をドロで埋めた単純な造り。
表面は牛のウンチでコーティング。
これが、さすがのスグレモノで、赤土と砂と灰を混ぜたドロだけでは、
熱を加えるとヒビ割れてくる。
そこに牛のウンチ。
隙間に入り込み、大量の繊維質がひび割れを修復。
乾燥させれば、まるでセメントで固めたみたいに硬くなる。


そのうちに大きなカマドを作りたいと考えている。
2つ穴で煮炊きして、オーブンも使えるようにして、
排熱でお湯が沸かせる構造にする予定。
上部には薪を予備乾燥できるように室も作る。
ですが、水道がまだ来ていない段階で作っても、後々パイプの接続などで
面倒なことになりそうなので、とりあえずはまだ構想段階。
「愛農かまど」という奴を参考に、図面を引いたりしている。


そして今回、お義母さんのいい加減な修復作業で、非常に使いづらくなった
カマドを再修復。
天面が傾斜してて鍋を置くと不安定で、怖い。
鍋受けの穴が大きすぎて火が漏れている。
これでは燃焼効率も悪いし、鍋の取っ手も焼け付いてしまう。
さらに小さい鍋が置けない。


裏庭から赤土と砂、そして灰を調達。
コネコネして、レンガを組んでいく。
幅60cm奥行き40cm高さ20cmぐらいのサイズ。
コレぐらいだと、難しいことは何も考えないで作れるな。
火の流れだけ頭でシミュレートして、OK。




火は水の如し。
水は低きに流れ、火は高きに登る。
火流は水流であり、全てを焼きつくす。
すなわち、これ火龍なり。




こんな詩を考えたりしながら、黙々と作業。


こうゆう作業は本当に楽しい。
こうやって、のんびり生きていけるのが理想だな。


スリランカの田舎では豊な生活が送れる。
月に5万円ほどの収入があれば充分過ぎる。
ただ、その5万円が普通のスリランカ人には到底無理。
5万円を稼ぐために必死になり、家族と離れて出稼ぎに出る。
日本の田舎でも同じ事が起きている。
地方でそれなりの仕事にありつければ、それが一番幸せだと思う。
個人的にね。
スゴイ過疎地域での公務員とか最高かもしれない。
スリランカもなぁ、もう少し地方のインフラが整備されてくれば、
格段に住み心地良くなるのになぁ。


あ、かまどの話だった。
何も問題なく完成しました。
一日乾燥させて、火入れします。
で、火入すると多分ヒビが入るので、そこに牛糞塗りたくればOK。


明日は張り切って、牛糞確保ーーー。