会社登記するまで

なぜに独立するのか。


いままで通り、現地採用でも良いのでは?


確かにその通り。




しかし他の国や他の日本人がどうかよく分かりませんが、
スリランカでは私のような個人が現地採用で働くのは非常に難しいのが現状。


まずは、身分の問題。
自分はスリランカ女性と結婚し、その配偶者であるということのみで
滞在を許可されている人間。
ビザのカテゴリーは配偶者ビザ


スリランカでは配偶者ビザでの就労は認められていない。
市民権を取るという方法もかつてはあったらしいけれど、
現状では外国人男性には、スリランカの市民権を取る方法がない。
(国籍を変えるという方法はあるけれど、デメリットが多すぎるので却下)
外国人男性にはと書いたのは、どうも女性は市民権が取れるらしいと
聞いたことがあるから。


ランカ男性と外国人女性という形態ではあまり問題が見えてこない。
主たる稼ぎ手であるランカ男性が普通に稼いで、
女性は家事をこなして働きに出ない。
もしくは細々と経済活動あるいは社会的活動をこなす。
これでいい。
イミグレでも家内工業の手伝いなどは厳しく規制されないという趣旨のことを
言っていた。
家業の手伝いなどであれば事を荒立てないというか、
お目こぼしが有りますよという感じ。


私のような逆のパターンでは、それができない。


現地採用で堂々と働くことも難しい。
現に、前職での扱いも試用期間という枠組みでの就労だった。
これには問題がいろいろあって、詳しいことは書けないのだけれど、
実際のルールでは、この試用期間というのすら認められないケースが多い。



次は現地法人と支店の違い。


前職の場合、登記上では日本法人のスリランカ支店という扱いだったらしく、
支店ではレジデンスビザの発給人数が基本的には一人に限定されるという点。
現地法人であれば問題は無いらしい。




何度かイミグレに通い、つてを頼って色々と調べてもらった結果、
配偶者ビザの条件そのままで、労働許可を付加してもらうという方法に行き着いた。
条件は自身で起業し、株主となること。


いつかは自分で会社をやりたいと思っていたけれど、
こんなにも急な話で、すこし息が詰まった。


スリランカの日本企業で働く場合も、
自分の会社を起こして、そこから自分自身を派遣するという形で、
就労できることも確認した。
雇用関係ではなく、会社同士の契約で人材を派遣するという形。


やることが決まれば却ってスッキリする。
あとは手続きに入るだけだ。





と、これが8月中旬の話。
今は何月でしたっけ?
Department of Registry Companyのホームページには
「おおよそ二週間程度が登録手続きの目安です」と書いてあった。
登録手続自体は11月14日に終わって、いまは後処理なんだけど、
それでも三ヶ月。


お役所手続きはどこの国でも大変だと思うけれど、
ホントにスリランカは遅い。


明日は、実際の手続き関係の話。