雨、停電

久しぶりにしっかりとした雨。


空が暗くなってきたと思ったら大粒の雨が降り出した。
屋根を叩く雨粒の音で会話も成り立たないほど。
雷鳴も轟き、そこかしこで落雷しているさまが窓から確認できる。


すると突然の停電。
機械が止まり、作業中断。
悲しいかな、我々の発電機は長いこと故障中。
すぐの復旧を望むが、結果としてそれは叶わず。


午後一時から停電して、復旧したの6時頃?
家に帰っても何も出来ないので寝てたら、いつの間にか復旧してたので、それも分からず。


こんなにも長い時間停電するなんて、久しぶり。
スリランカの電力事情があまり褒められたものではないことは、わかりきっている。
そこに対してJICAも水力発電所を建設したりして支援している。
発電量こそ順調に伸びつつ有り、需要にはなんとか対応できているのですが、電気の質に関してはまだまだ。
瞬間的な停電は頻繁に起きるし、電圧も安定しない。
電圧が安定しなければ稼働機械が正常には動いてくれず、精密部品の製造には支障を来たす。
我々の会社ではあまり関係ないですが、スリランカ政府が今後企業を誘致しようなんてことを考えているのならば、このあたりは大きな課題。


そういった意味でも電力関係の事業というのは今後も大きな市場になると予測されていて、先日も日本の双日がケラニティッサの発電所を運営するAES Kelanitissa Private Limitedの株式を90%取得したと報道された。


これで運営ノウハウや保守点検の技術的な蓄積を図って、長期安定的な収入基盤としての発電事業に乗り出す足がかりにするとのこと。
スリランカだけじゃなくて、ね。
アジアと言わず世界中で電力インフラは今後も安定成長が見込めると双日は判断したわけです。


我々のような一消費者としても、電力が質・量ともに安定するというのは好ましいこと。
今でもよく聞きますよ。
停電後の電力復旧時に高電圧のパワーサプライで洗濯機が壊れたとか。


まだまだ水道はもとより、電気のない家に住んでいる人が居るし、年率6%で電力需要が増えているというスリランカ
インフラ関係ではまだまだ開発の余地があるんです。
今週も、ADBの総裁がスリランカを訪れて今後三年間で20億ドルの支援を行うことにスリランカ政府と合意した。
インフラ整備と人材開発支援が主なターゲットのようです。


こうして資金援助してもらうのは単純にありがたいのですが、果たして効果的に使われるのか、はたまたどこかに消えてしまうのか。