日本語では「悲惨指数」もしくは「窮乏指数」、「経済不快指数」と訳される。
インフレ率と失業率の絶対値を足して得られる数字で表す。
経済的な苦痛を示すのに使われ、10.0を超えると国民の不満が高まると言われている。
例えば、インフレ率7.0%。
失業率5.0%。
足すと12.0%で、国民の生活は苦しいものと云える。
実際には、この指数が考案されてから若干の修正が加えられているので、金利やGDP変動率なども評価されるのですが、ざっくり言えば上記の如く。
で、スリランカは12.5%を記録したとのこと。
参考までに幾つかの国のMisery Indexを記す。
2017年現在で、最も数値の高いのはベネズエラ。
499.7という、圧倒的な数値。
2位、3位の南アフリカやアルゼンチンが30ちょいという数値なので、その凄さが解る。
原因は、猛烈なインフレですね。
日本はインフレだろうがデフレだろうが絶対値が圧倒的に低いので、Misery Indexは失業率に連動していると言える。
https://www.bloomberg.com/news/articles/2017-03-03/these-countries-are-getting-more-miserable-this-year
(このソースだとスリランカは9.3%だけどね)
スリランカと似た数値で言うと、ペルーやメキシコ。
ヨーロッパ諸国が軒並み10.0以上を叩き出している事を考えると、この数値も参考程度ってことで良いのかも。
それかヨーロッパが、想像以上に厳しい状況にあるってことかな。