一週間のニュース

特に書くことが無いので、この一週間で気になったスリランカ国内ニュースをいくつか紹介。


01/10 財務省がガソリン、軽油の価格を下げる決定
毎月十日のグローバルマーケットプライスを参考にして価格を決定しているそうです。
ただし毎月変更するわけではなく、大きく値が動いたときだけのようですね。
三ヶ月前から比較して、バレル当たり40%ほど値下がりしているとのことで、ガソリン価格を1~3%ほど下げました。
下げ幅、低すぎないですかね?
弾力的に調整して、価格上昇時期にも価格転嫁しないための原資にするなら納得ですけど。


01/15 ポートシティの埋め立て完了
どうやらポートシティの埋め立て作業が完了した模様。
これからビル建築が開始されることになる。
269ヘクタールの埋立地が出来あがったのですが、四割ほどは出資者である中国系の会社に譲渡される。
残りをスリランカ政府が管理することになる。


01/16 シンガポールとのFTAに関する識者の話
シンガポールFTAを締結する動きがあるのですが、その中で労働者の移動に関する項目がある。
これによるとシンガポールのビザを所有していれば、スリランカにも自由に入国が出来るようになるというものらしい。
スリランカは24万人を超える外国人に就労ビザを発行しており、この数がさらに増える可能性があることに懸念を示したようだ。
でも、逆に考えるとスリランカのビザを持っていればシンガポールに自由に行けるってことじゃないの?
だとしたら、こちらから行く人数のほうが圧倒的に多くなる気がするのは私だけでしょうか?


01/16 中国から3億ドルの融資引き受けを検討
2019年の今年、スリランカの対外債務返却金額は69億ドル。
外貨準備高もほぼ同じレベル。
69億ドルの債務返済の内、36億ドルが1-3月期の返済。
1/14に最初の10億ドルを返済したようですが、まだ26億ドルもある。
返済に外貨準備金を充てるのにも限度があるので、中国から借りましょうってことになったのかな?
対外債務の四分の一は、その中国から借りてるんですけどね。
2018年末の時点で531億ドルもの対外債務があるスリランカ
利払いだけで、歳入の四割近くに及ぶ。
やばいね。
普通の家庭で収入の四割も利息の支払いに廻すことを考えてみてください。
それにしても、中国もどうせ貸すならもっと大きく貸せばいいのにね。
3億ドルぐらいじゃ、焼け石に水
スリランカ的には大きく借りると、より深い債務の罠が待ち受けてますが。


01/16 IMFが二月中のスリランカ訪問を示唆
上のニュースと同じ日に、このニュースがでるのも面白い。
まぁ、スリランカの現状は上で書いたとおり。
相当に厳しいものがある。
ということで、随分と前からIMFのヘルプを要請していた。
それが現実になるってことですね。





こんな感じの一週間でした。