タンニン鉄

最近話題ですね。
狭い業界の中だけでしょうけど。


聞いたこと有りますか?
農業関連のトピックスです。


効くだ効かないだ、自作するなら有害物質に気を付けろだ、色々と言われてますが。


植物に与える活力剤で、簡単に自作できるものです。
そもそも植物は光合成でエネルギーを生み出すのですが、それは葉緑素が担ってます。
その葉緑素を合成するのに鉄分が必要になるのですが、利用できるのはイオン化した鉄であり、さらにニ価鉄の状態。
赤錆は三価。
黒錆がニ価。


自然環境で生成されるのは多くが赤錆。
通常は赤錆が黒錆になるには結晶化して脱水されなければならず、それを利用しているのが鉄フライパンなどの慣らし工程。
ですが、自然にはなかなか難しい。
では植物はどうやってニ価の鉄を確保しているのか?


他の物質と結合した状態としてニ価の鉄が存在しているのですね。
腐葉土に含まれるフルボ酸なんかも、その一例。
もっと手軽に利用できるのがタンニン鉄。


前置きが長くなりましたが、出がらしのお茶っ葉に残っているタンニンと鉄を反応させて簡単に作れるのです。
今回は緑茶のパウダーがあったので、それを水に溶かして釘や屑鉄を入れて反応させました。
すぐに反応が起きて、水の色が緑から黒に変化していく。
時々撹拌しながら放置しておくだけで、半日後には向こう側が透けて見えないほど黒い液体が出来上がる。
この黒色を示しているのがタンニン鉄です。
少量を別に分けて水で薄めてみると、薄い紫色のような感じ。


これを植物に与えると緑の濃い元気な状態になるよって話です。


水挿しのミントを土に移してからしばらく経ちますが、ちょっと生育が遅いので効果を見るには良いかなと思って使う予定です。