羊飼いのパイ

最近はスーパーでマトンの挽き肉を買うことがよくある。

我が家のエリアには外国人も多くて、ベトナムや中国の人が多いのですが、インドやパキスタンインドネシアなどムスリムの人も結構な割合で居住している。

そうなるとハラルフードの需要もある。

ハラルは気にしないけど、マトンは食べたいっていう層も一定数いるようで、スーパーにはハラル表記はされてないけれど、マトンがあったりする。

入荷と売れ行きのバランスが崩れることもあるのか、20%オフで売られたり。

その値段だと、豚のミンチとほぼ同価格。

ワタシ、マトン好きなんです。

なので、20%オフなら買う。

いつもはスパイスを投入して、薄いパティやソーセージにして冷凍することが多い。

マトン100%のパティやソーセージを焼いてパンに挟めばマトンバーガーの完成です。

まだ冷凍の在庫があるにも関わらず、またマトンを買って帰って来てしまった。

なので、今回は「羊飼いのパイ」を作る。

イギリスとかアイルランドの名物料理。

マトンのひき肉、玉ねぎ、人参、セロリ(今日は入れて無い)を炒めて、カットトマト、適当なスパイスで味付け。

耐熱容器に移してマッシュポテトとチーズを載せたらオーブンでチーズに焦げ目が付くまで焼く。

トースターでも可。

パイと言いつつもパイ生地は使わないのが、この料理の特徴。

元はコテージパイと言って牛肉のミンチや、前日に食べ残したローストビーフを使い回した料理が起源らしい。

本当はパイ生地を使っていたのでしょうけれど、より手軽なマッシュポテトに移行したのだと思う。

で、同じレシピでマトンを使うと「シェパーズパイ(羊飼いのパイ)」となる。

アイルランドとかでも「これを嫌いという人は居ない」って言われるような料理らしい。

肉の種類による好き嫌いは日本人ではあるかもしれませんが、正直言って日本人も好きな味だと思う。

適当なスパイス、適当なハーブ、ウスターソースなんかで好きなように味付けできる。

何を入れても良いし、何を入れないでも良い。

難しい工程は一切ないし見栄えもするので、パーティー料理にも向いてると思う。

マッシュポテトを絞り袋で出して簡単なデコレーションをすればクリスマスの一品にもなると思います。

旨味や香りの関係で鶏や豚では物足りない気もしますが、あっさりと食べるにはそれも良いかも。