スリランカ中央銀行

歴史的な経済危機を迎えたスリランカ

今年度の公務員は給与の改定は為されず据え置きと決定された。

にも関わらず、スリランカ中央銀行のみは大幅な給与の増額が決定。

役職によっては70%もの増額。

 

これには国民が大激怒。

なぜなら、こに増額によって高卒の雑用係の給与が初級医師の給与を超えたから。

 

スリランカはこうゆうところがある。

 

医師の給与を上げろとは言わないけれど、公務員や準公務員は役職への登用や給与に統一的な基準が設けられていないのはよろしくない。

 

政府所有の電力会社であるCEBや同じく政府所有の石油精製販売企業のCEYPETCOは、高卒相当の下級職員給与が大卒の省庁勤務事務官の倍以上と言われている。

 

どちらも市場占有率が非常に高いのが特徴で、CEBに至ってはほぼ100%です。

CEYPETCOにはライバル企業のインド系石油販売企業のIOCが居たし、最近では中国系の資本も出てきた。

なので市場占有率は6割とかでしたが、それでもスリランカで最も大きな収益を叩き出すような会社。

なので、予算規模が桁違い。

天下りや就労斡旋の温床。

とはいえ、どちらも純利益はマイナス。

入ってくるお金は大きいけれど、出ていく金も大きかった訳です。

その原因の一つに職員の給与が挙げられる。

売り上げは大きいので、そこでは大きな顔をする。

でも利益としてはマイナスで、そこは税金で補填。

職員給与は同様の公務員の数倍となれば、誰もが首を傾げるというもの。

どちらも不透明な金の流れが報告されていたりして、いわゆる殿様商売の気質がみられる。

要は、国民には嫌われてるってこと。

そんな彼らは今年度の給与が据え置きとされてストライキをぶち上げましたが、国民は同調しない。

そりゃぁ、そうだ。

そんな中での中央銀行の大幅な給与の増額ですから、大きなニュースとなっています。

 

IMFのコントロールに期待するしか無いのでしょうか。