インフルエンザの影響

スリランカに到着直後、新型インフルエンザに罹患した話は以前ここでも紹介した。知らない人は⇒「ここをクリック」
そこにしか、まともな隔離病棟が存在しないという理由で「Angoda」という国立の感染症病院に隔離された。しかしランカ人の間では隣接する精神病の専門病院のほうが有名で、喧嘩の時などに「てめぇ、このやろう。Angodaにでも行ってこいや!」というのは結構な侮蔑の言葉らしく、ランカ人に「Angoda」の話をするのは諦めました。
あの頃は新型インフルエンザの発生数が少なかったため、我々は運良く?「世間の喧騒から隔離され、病気にも関わらず食事はやっぱりカレー」という貴重な経験ができた訳だが、現在のスリランカは状況が違う。
患者数が急激に増加したため隔離病棟での治療は重症患者のみに適応され、症状の軽微な患者に対しては抗ウィルス薬(いわゆるタミフル)の内服すら不要という方針に転換している。
しかし、このままでは患者が増える一方ということで、既に死者が出ているスリランカ中央州に於いて、すべての学校で冬休みを2週間ほど前倒しすると決定された。


携帯のニュースメールに
「All school in the Central Province will close from Nov 23 ・・・・」と書いてあったので


「Central Province・・・中央州・・・。ってことはコロンボのことか。じゃぁ関係ないな」と一瞬思ったが、


「いや、待てよ・・・。地理的にはここが中央だよな?・・・どっちだ?」という自問自答の結果、職場の人間に聞くという解決策を見い出し、


「ここだね」と一言。


どうも中央州の州都キャンディでは学生間での感染が目立っているらしく、その家族に妊婦さんや新生児、基礎疾患を持つ人がいて、結果として重症患者が発生しているという流れらしい。


自分の職場は学校では無いし、俺自身は抗体を持っているので、日常には何も変化は無い。
しかし中途半端な抗ウィルス治療の結果、タミフル耐性の変異種が出てこないとも限らない。
ちょっと嫌な感じ。


生徒たちはどんな感想なんだろ。