ご馳走様です

知り合いの牧場でご飯を御馳走になった。


テーブルの上には、なんと和食が所狭しと並べてある。
お櫃には白米。
隣にはおにぎり、寿司とご飯物が多いのが気に掛かるが、
そんな事は些細なコトだ。
ちょっと甘い玉子焼きに、筑前煮。
焼き魚もある。


今日だけはスリランカ風の
「もっと食べてね」
というもてなしが嬉しい。


明太子に海苔の佃煮、ふりかけに納豆。
ご飯のお供がこんなにもあると困る。


関係ないけど、旅館の朝御飯も御飯のお供ばっかりだよね。
味付け海苔、生卵、納豆、ふりかけ。
こう来ると、それぞれでご飯一杯ずつ食べないと、
落ち着かないよな。
それに加えて、干物だの卵焼きだの・・・。
贅沢だ。


ま、それは置いといて、
腹一杯に食べた俺は、はちきれそうなお腹を抱えていた。
でも、目の端に映ったのは生卵。
ご飯をもう一杯食べるのはキツそうだったので、
少しだけよそってもらい、卵かけごはんに挑戦。


しかし、これが難しい。
食欲に負けた俺は、何も考えずに卵一個を全部使ってしまったのだ。
これでは、卵が多すぎてご飯とのバランスが悪い。
仕方ないので、もう少しだけご飯を足す。
ちょっと啜る。
まだ、水分が多い。
もう少しご飯を足す。
啜る。
まだ多い。
足す。
啜る。
多い。




あれ?


もしかして・・・?







そうだよな、それしか無いよな。







あ〜あ、夢かよ・・・。






口の中はヨダレでいっぱい。
枕はびしょ濡れ。
現実とのギャップで、30分ほど悶絶してしまった。