逮捕されました

連日のように書いている借金に関して。
親戚ナンバー1.が逮捕されました。


逮捕理由は、私の妻に対する傷害容疑。


どうやらスリランカの法律では、暴行を受けた被害者が入院措置になった場合は理由の如何によらず、容疑者を逮捕する流れのようです。
といっても、今回の場合は警察官が身柄を拘束するために家を訪ねるようなことは無く、出頭要請によって警察署にやってきたナンバー1.を拘束したという感じのようです。


そこに妻も呼ばれて行ったのですが、ナンバー1.のほかにナンバー3.(バカ夫婦妻)とその母であるところのナンバー2.、さらには1.2.そして我々の義母の末弟である叔父も来ていた。
当初、ナンバー1.は容疑を否認していた。
「殴ったり小突いたりなんてことはしていない」と。
事件当日の供述と相違があるため、警察はかなり強い口調で問い詰める。
それに怯んだナンバー1.はあっさりと事実を認め、拘留の手続きに進むと言われた。
拘留の後、裁判になるわけですが、そこで妻に警察が問いかける。
「容疑者を拘留後、裁判に掛けますか?」と。


妻は
「やった事を反省して、嫌がらせや報復をしないと誓うならば、取り下げても良い」と言ったとか。
それに対し、なぜか吠えるナンバー3.。
「裁判になっても大丈夫。私たちが面倒見るから!!」とナンバー1.に裁判所行きを説得し始める。
意味不明。


そして案の定、こっぴどく警察にしかられる。


結果、ナンバー1.は条件を飲んで始末書と誓約書にサイン。


そして話はナンバー3.に移る。


警察「速やかに払うと言った50000ルピーは持ってきているか?」
3.「・・・いいえ」
警察「なんで持ってきてないんだ?お前も逮捕する事になるよ」


ナンバー1.に対しては裁判になっても大丈夫だと、なんの根拠も無く言っていたくせに、自分の事となると急に勢いを無くす。


3.「急な事なので用意できなかった」
警察「じゃぁすぐに払うと言ったのは嘘だったのか?警察署で嘘をついたのか?」
3.「・・・そうではないけれど」
警察「いつなら払えるんだ?」
3.「・・・二月ごろなら・・・」
警察「奥さん(私の妻のことね)、どうします?逮捕します?」
つま「返金してくれるなら、もう良いです」
警察「判りました。それでは今回の事は取り下げ手続きに入りますが、二月に払わないようであれば逮捕する事にしましょう」


こんな感じだったみたいです。


我々と個人で交渉していたときには一月に払うと言っていたのに、また一ヶ月遅くなるようで、ほんとに謎。
まぁお金が入る予定は無いのに、期限を切らないとならない難しさってことでしょうね。


結局は、一名逮捕の後に釈放。
もう一名は逮捕の留保って事ですかね。


其の席に同席していた叔父が、とんでもない事を言っていたらしい。
「(私の妻の)父親が亡くなったあと、(私の妻が)大学を卒業するまで面倒を見たのは自分だ。
 そのお金を返してもらっただけで、こちらが借金をした訳では無い」


嘘や思い込みが、事実と摩り替わってしまう人が居るというのは理解している。
だが、それにしたって嘘が過ぎる。


このバカ叔父から、私の妻が金を融通してもらった事は一度もない。
父親が他界して三年目には私と結婚しているし、その後は100%私が面倒をみている。
その時点で入学後二年目だったのですが、一年通っては休学、休学中にお金を貯めて復学、というのが妻の通学リズムだった。
結婚してからはその必要も無くなり、大学に専念していた。
夫としては当たり前の就学援助ですが、それに対して過剰な感謝をしてくれる妻ですから、この嘘には我慢が出来なかったらしい。
「父親が亡くなった時点で、残してくれたお金は充分にあった。
 それを母(叔父の姉)経由で何度も何度も引っ張り出し、使い果たしたのは貴方たち!!
 大学だって最初は自分で稼いだお金で行っていたし、結婚後は夫に支援してもらった!!
 『大学なんかに行っても無駄だ、高望みしないで誰でも良いから結婚して仕事でもしろ』と言っていたのは誰!?
 二度といい加減な事を言わないで!!」


警察官がなだめる位の怒気だったようです。


とりあえずは一段落といったところでしょうか。
長く住んでると色々ありますね。