74回目の独立記念日

独立記念日


大統領はスピーチで
「我々が直面している危機の多くは長期的な問題にはあたらず、それらの解決策を見つけることは可能だ」と述べた。


IMFには頼らずに自国で解決出来ると言っていたが、今はアドバイスを求める可能性があると転換(良いんだけどね)。
パキスタンやインドからの援助。
日本に対する国際フォーラムでのサポート依頼。
中国へのコメ援助の妄想。


他国からの援助を獲得するのもスリランカ指導陣の能力の一つと考えているのならば、今の政権も能力ある人材で溢れているのでしょう。


大統領の兄である首相は
パンデミックで引き起こされた問題は大きなものではない」とスピーチ。
問題を矮小化して国民を勇気づけるつもりだったのでしょうけれど、実際に問題を抱えている国民には届かない。
もしくは意図が曲解される。
「あなた達にとっては問題ないんでしょうね」と。


さらに大統領の弟である財務大臣
先週の日曜発売の新聞インタビューで
「内戦当時、スリランカはブラックマーケットを経由して得たドルを用いて北朝鮮から対テロ戦争用の武器を調達した」と答えた。
これは政敵であるフォンセカ議員が当時の陸軍将校だったことから発せられた言葉なのでしょう。
彼を貶める意図があったのは間違いない。
しかし、この内容には疑問が残る。


「国連の制裁決議に反する」と言っている人もいますが、当時は問題なかったはず。
何度も決議が更新されてるし、スリランカ内戦も対北朝鮮決議も随分前の話なので混乱しますが、通常兵器の禁輸が決議されたのは2009年の話(一部は2006年ですが)。
なので別に問題ないんですよ、スリランカ政府がその頃に北朝鮮から通常兵器を購入してても。
これは発言した財務大臣が「事実では無い」と否定していると後に発表されたそうですが、まぁどっちでも良い。
問題は、今でこそ国会議員として国政に臨むフォンセカ議員は、当時はシビリアンコントロール下の将校に過ぎないと言うこと。
その将校であったフォンセカ議員を管轄する国防省の大臣だったのは、発言者である現財務大臣の兄で、現首相であるマヒンダ・ラージャパクサ。


もう、あの人達も年齢が年齢ですしね、細かい事を忘れているのかもしれませんね。


イギリスからの独立を果たし、今では中国の属国に成ったと国民に揶揄される国ですが、どうかこれ以上の売国行為は謹んでいただきたいと願うばかり。