ドルに対してルピーの切り下げを容認したスリランカ中央銀行の決定から一夜明けて、ルピーの価値は11%ほど減損した。
これを受けて医薬品メーカーと輸入業者は薬局への薬の提供を停止した。
スリランカも薬の売価は政府決定で、値段変更には政府の承認が必要。
切り下げられたあと、薬品や薬品原料を購入し輸入した場合、現状の売価では利益が出ないどころか損をするという状況。
確かにこれでは販売の継続は無理。
売価の変更が承認されなければストックを使い切った段階で文字通りの医療崩壊。
日本で小麦の売価が17%上がるというニュースもあった。
日本で17%ならスリランカはどれほど上昇してしまうのか。
いよいよ政治家たちがスリランカを食いつぶしてきた結果が成果となって現れてきた。
知り合いのスリランカ人は「いよいよ駄目なら外国に行く」と言う。
行ける人はそれでも良い。
行けない人は?
電気、ガソリン、調理用ガス、ミルクパウダー、そして薬。
次は何?