国って言うレベルでは無い

去年の年末に15億ドルほどになっていた外貨準備高が、今では驚きの2500万ドルだとか。


これで何が買えるのか。


スリランカの輸出金額の70%を占めるBOI登録企業。
その企業を誘致するのに整備したのがFTZ(Free Trade Zone)。
実際にはFTZ内で無くともBOI企業としての登録は受けることが可能です。
単純に従業員を募集しやすい地域だったり、輸出港に近いとかの便利さが在るというだけでしょうか。
そのFTZでもストライキが起きている。


これはちょっとした事態。
なぜならFTZでは労働組合の活動が事実上許可されていないから。
実際には組合の設立は認められているし、組合の成果を享受することは出来る。
けれど指導者はエリア内への立ち入り許可が取得出来ない。
ETZ側には立ち入り許可を誰に出すかの裁量権があるからね。
なので活動は限定的にならざるを得ない。
これぐらいの事をしなければ外国からの投資が得られないというBOIの忖度なのか、投資家からの要求なのか?


とは言え、半世紀近いFTZの歴史の中で、多くの賃金搾取、性的虐待労働災害などが発生したため、ILOなどからの是正勧告もあって改善は進んでいる。
今では「給料を(地場の企業よりも)多めに設定するので、労働者の権利は少しだけ制限する」という感じのスタンスで組合との折り合いをつけている。
ただ、外貨獲得の立役者ですからね。
ゼネストに参加するかどうかは大きな影響がある。
彼らも今の経済危機で生活出来なくなってますし、パフォーマンスとしてのストライキではなく、背に腹は代えられないっていう感じなのでしょう。
それこそ、外部から指導者が来なくてもストライキを始めるくらいには怒っているのです。


大統領が首相に退陣を勧めたなんていう報道もありましたが、どうなるか。
そして、お前はどうするんだ?っていう国民全員の疑問には、まだ大統領は答えてません。