オペレーション Yukthiya

年末恒例のドラッグ掃討作戦。

今年の作戦ネームは【Yukthiya】です。

意味は【Justice】。

良いですね。

思わず笑みがこぼれます。

 

毎日のように1000人規模で逮捕者が出てまして「期待以上の成果」と上級警察官僚がニュースで自画自賛しておりますが、裏を返せば今まで放置してたんですねって事でしかない。

 

毎年やってて、これも毎年問題になるんですが、留置所拘置所刑務所のキャパが不足。

逮捕しても留め置く場所がないためすぐに釈放です。

場合によっては罰金。

罰金が払えないと半年の懲役になったりするけど、留め置く場所がないため釈放です。

無意味。

 

今年は既に15000人以上が逮捕されてます。

記憶が曖昧ですが、この種のオペレーションは少なくとも四年目。

述べ人数で6万人は超えているはず。

 

大量に逮捕して大量にリリースされてるとは言え、量刑によってはきっちり収監される。

ですが、あまりに人数が多いため古株が減刑されて恩赦の下で釈放されるという流れ。

政治家の人にとっては、これは美味しい利権なんです。

恩赦で釈放された人に恩を売れますから。

 

コロナで外出規制がされた時にも、正当な理由なく外出したとして3万人以上が逮捕された。

その時は、一箇所に違反者を集めておくことに衛生上の問題があったので即時釈放、後に罰金などが科せられた。

麻薬撲滅作戦と外出規制違反の逮捕者を述べ人数で見ると、国民200人に一人のレベル。

薬物事犯が毎回同じ人間だったと仮定しても、外出規制違反者とは被らない可能性が高いので、ここ数年で五万人を超える人には逮捕された経験があるという事になる。

少なく見積もっても国民400人に一人のレベル。

 

 

日本人には関係ないって思っていると、そうでもない。

麻薬で前科が付くとビザが取得できないなんてことになる。

これは、罰金でも前科になってしまうので、注意が必要。

たまに「スリランカ従業員のビザが取得できない」なんてケースがあったりしますが、麻薬に関する軽微な犯罪で罰金のみで済まされた場合だったりするのかも知れない。

 

で、コロナの外出禁止令違反の場合。

これは軽犯罪ですが、罰金になれば前科になります。

ビザの取得に影響が出るような事案ではないと思いますけど、問題は別のところにある。

例えば、このケースで逮捕されて罰金になった人が来日したとします。

そしてお決まりの不法滞在者になると。

遵法精神の低めな人であることは間違いないと思うので、可能性は高い。

その時には当然、難民申請ですよ。

ワタシだったら、申請理由には「過去に不当逮捕された経験がある」と書きますね。

 

これ、もの凄く効くと思う。

 

被害者のない犯罪行為とは言え、身勝手でルールを守らない傾向のある人が、逮捕されて少額の罰金刑のみ。

本人からすれば、不運でしか無かった事件が、ビザの取得には影響は無いのに、難民申請には有利。

こんなに美味しい話は無い。

実害はほぼゼロ。

 

 

これも普通の日本人には関係ないって思うかもね。

まぁ、実際関係ないか。

 

ワタシの場合は、妻がスリランカ人って事もあって色々と考えさせられます。

妻としても外から見たスリランカが、あまり誇らしい状態では無いなと思っているようで、なんか可哀想。

 

もう少し頑張って欲しいですね、スリランカ