スリランカはかなり以前から原子力発電所を建設する野望がある。
原子力発電に関する研究所も、国道の脇にありましたね。
ケラニ橋の建築で移転して、今どこに在るのか知りませんが。
で、スリランカ原子力庁というものが存在しているのですが、そこが発電所建設に関して色々と話をしている。
仮に建設に進む場合は、建設パートナーとしてロシアが最有力候補だと。
これはコストから来るのか、安全面や国際情勢が絡んでの話なのかは知りません。
ただ、それに関してはIAEAが意見を表明した。
要約すると「色々と言ってますけど、まずは法律に関する枠組みを作ってからね」と言う感じ。
正直、スリランカに核燃料を管理する能力があるとは思えないし、原子力発電所を安全に運営出来るとも思えない。
安全性を高めた新型の発電所は非常に高額だという事は簡単に想像出来るし、それが電力不足はともかくとしても、電気料金の値下げ要因にはなり得ないことも容易に想像できる。
電気料金の引き下げに繋がらないのであれば、発電量の安定性こそが政府の目指すところと思うのですが、今でこそ発電量が逼迫する状態にあるけれど、出生率の低下や人口流出の増えているスリランカは、家庭における電力消費は減少傾向にあると思う。
それは経済の低迷が原因で、製造業の弱さに原因を求められる。
電気料金の引き下げは製造業への間接的なサポートとなる訳ですから、まずは既にかなりの値上げがされた一般家庭用の電気料金は据え置きにして、産業用電気料金は値下げに向けて動くべきと思う。
それで得られた原資は安定的な発電の為に設備投資にしっかりと回して貰いましょう。
間違っても、他の公務員と比較しても驚くほど高額な従業員の給与には回さないでもらいたい。
どちらかというと、過剰な人員を整理してコスト削減、原資確保、設備投資、そして安定発電が正当なルート。
その結果として経済回復、人口増、電力不足、既存の発電設備の増強ですよね。
スリランカのように、ウランが採れる国でも無い弱小国家で原子力発電所を保有する目的は発電量の安定のみで、それは他の手段を選択出来るのですから、手に負えないようなリスクを抱え込む必要性は皆無。
原子力発電所なんて運営管理出来ないんだから、どうせロシアに管理業務を外注するんでしょ?
ノロッチョロイの石炭発電だって外注してるんだから。
それと同じように外国にインフラを任せることの難しさを良い加減、理解して欲しい。