最近、妻が覚えたオノマトペ。
ベタベタ。
日本語を習う外国人は言葉を覚え始めた子供と同じですから、オノマトペは多用しがち。
しかし、ここでも落とし穴。
「ベタベタする」というフレーズ。
一番汎用性の高い用法だと思うのですが、この「する」が少し難易度的に高い。
「する」と言う言葉は外国人学習者にしてみれば英語の「do」だと習うので、状態を表したり、その状態が自ずと感じられるという用法で使っている「ベタベタする」は、違和感。
他にも「ゴマをする(擂る)」や「賭け事でお金をする」、盗むという意味で使う「掏る」、「ここをキャンプ地とする」は判断を下すという意味だし、印刷も「刷る」だし、「これを買ったとする」見たいに仮定を表すにも使う。
ものすごく多様な使い方がある。
なので「する」を「do」と思い込んでいると、ジュースなんかをわざとこぼして「ベタベタにする」という意味で「ベタベタする」と使ってしまったりといった間違いが起きる。
Aという使い方もあるし、Bという意味でも使う。
そう言った言葉が日本語は比較的多い気がしますけど、どうなんでしょう。
上のような場合は「ジュースをこぼしてベタベタ(な状態)に(do)する」と教える。
随分と語彙も増えたし、この1年で妻の日本語の上達を感じる。
日本は話さなくても日常生活が成り立つ場面が多いので、意識して練習しないと上達機会に恵まれない。
これは、ある意味で厳しい状況なのですよね。