すぐバレる嘘

引っ越すに当たり、JICAの安全担当に許可をもらわなければならない。
手元の「住宅選定ガイドライン」なるものを確認すると。
・近接地に工場、歓楽街、スラムが無いこと
・テロの目標となる要人の家や軍施設、電話局が無いこと
・バス通りから遠すぎず、街灯があること
・ひとつのドアに2個以上の鍵が取り付けられていること
・給排水設備があること
・窓にグリルがあること
・網戸があること
などなど他にもたくさんあるが、当たり前の事柄も多い。
入居前に大家さんが対応してくれれば、選定可能という項目もあり、
鍵やグリルなんかがそれに当たる。
つまり、選定時に設置できてなくても、入居前に工事すればOK。


今回は安全担当官がチェックに来るタイミングがあわないため、コチラで写真を撮って確認してもらうと言う段取りで行う。


大家さん(同じ職場の職員)に
「家の工事すすんでる?」と聞いた。
「壁のペンキと寝室の天井(ランカは吹き抜けが多い)の工事は終わったわよ」
「窓のグリルは?」
「OKよ」
「じゃあ、今日写真取りに行っていい?」
「・・・今日は予定があるから明日で良い?」
「OK。じゃ明日ね」
という会話が昨日の事。


そして今日、職場から一緒に帰る。


のんびり歩くこと15分、見えてきました。
ドアをあけ、リビングを通り抜けてベッドルームへ。


あれ?
グリル無いじゃん。
天井も無いし。
壁はきれいに塗ってあるな。
どうゆうこと?
何も言わず、もうひとつのベッドルームへ。


あ、天井ある。
でも、やっぱりグリル無い。


台所へ。
こっちにもグリルなし。


「壁も綺麗だし天井もあるけど、グリルは?」
「ホントは今日、業者が来て取り付けするはずだったんだけど、電話が繋がらないの」
「え?昨日聞いたら、もう付いてるって言わなかった?」
「・・・間違えた」
「・・・あ、そう」


引越し、間に合うかな・・・。
他にも選定基準に引っかかる項目がいくつもあるしなぁ。
道には街灯ないし、鍵も一つだし、網戸も無いし。


でも、そんな事を言ったら、JICAが選定した今の家も
街灯なし、網戸無しって事にはかわりない。
家の周りにテロの対象物は無いけれど、職場の隣は電話局。


意外と大雑把な選定基準なのかもね。
色々準備もあるし、早めにJICAの了解が欲しいんだけどな。
そして、早くあの明るい台所で料理したい。
ランカの台所って暗いから、凄く料理しづらいんだよね。
あ〜楽しみ。