国際結婚1

プロポーズ編


スリランカでは結婚におけるお見合いの比率がまだまだ高い。
都市部では恋愛の末に結婚というパターンも増えているが、
まだ少数派なのではないだろうか。
いわゆるお見合いとまでも行かなくても、
男性ならば友人の妹だったり、自分の姉妹の友人だったりと、
友人の家族や家族の友人といった
「家族」「血縁」が介在するケースが多いように感じる。
信頼出来る血縁者の存在が必要なのかもしれない。
友人Sのケースでは、
Sが友達Aの家に遊びに行き、そこで知り合った女性に見初められる。
その女性は共通の友人Aを通じてSの身元を照会し、
Sの血縁者で自身の知り合いもしくはその逆パターンを探す。
そしてその知り合いを通して結婚の申し込みを行った。
Sは出会って一ヶ月後には結婚していた。


これほどのスピード婚は珍しいかもしれない。
このケースはお互いのホロスコープを照らしあわせた結果、
婚姻に適した日取りが次月もしくは二年後といった極端な状況になったからだ。




で、自分の場合。
元々彼女とは知り合いではあった。
だからと言ってお付き合いするという気もなかったのだが、
職場で仕事終わりにお酒を飲んでいた時のこと。
同僚が例のごとく
スリランカの女性と結婚してこっちに残れ。女の子は俺が紹介する」
と言ってきた。
俺は
「そんな紹介なんてしてもらわなくても、自分で探せるよ」
と答える。
同僚の中では、
自分で探せるということはランカに残る気なんだと解釈したようだ。
「じゃあ誰がいいんだ?」
別に具体的な女性が居たわけでもないので、
思いついた彼女の名前を出す。
すると
「あの子は良い!!」とノリノリ。
しかも
「彼女の叔父さんは俺達の同僚で知り合いだから話をつけてやる」
と言うではないか。
するとすぐさま彼女に電話。
同僚「きみの事を気に入っている日本人が居るのだが、
   その男のことを知っているか?
   きみは交際する気はあるか?」
彼女「その人のことはよく知っている。でも叔父さんの許可がないと・・・」
同僚「よし。叔父さんにはこちらから言って許可をもらう」
彼女「あ、はい」


そして叔父さんに電話。
同僚「お前の姪と交際したいという日本人が居る。お前も見たことあるだろ?
   うちの職場にいる、あの日本人だ」
叔父「あー話したこと無いけど知ってるよ。一回会わせてくれ」
同僚「OK、明日でいいか?」


まぁこんな流れで俺を除け者にして面通しの日取りが決まっていく。


実際、次の日には叔父さんと会い、
結果俺も面識のある人物だったこともあり、トントン拍子に話が進んだ。


なんだかいつの間にやら交際がスタート。
スリランカでは交際=結婚という共通認識が根底にあるので、
まぁ早い話が婚約してしまったのだ。




続きは明日。