俺的に最高なシャワー

スリランカの田舎ではお湯のシャワーは使えない。
使えないというか、存在しない。


金持ちの家には瞬間湯沸かし器の電気バージョンが有ったりするけど、
普通は水。
ちょいと町に近ければ水道の水。
田舎でも家の立地が良ければ、庭に井戸を掘って水浴び。
井戸が少し遠い人はポンプで汲み上げて、屋根のタンクに溜めて使う。
井戸を掘れない場合は共同の水浴び場。


我が家の状況はというと、
水道はまだ来ていない。
家が斜面に立っているので井戸も掘れず、
谷の底にある井戸で水を汲んで来ている。
その水を使ってシャワーを浴びるのは労働力の無駄遣い。
更に言えば、沸かしてお湯シャワーというのもエネルギーの無駄遣い。
薪がタダとはいえ、無駄は無駄。
だって俺としては水でOKなのだから。


そんな俺の気持ちを理解してくれたようで、
奥さんが水浴びをしている泉に連れて行ってくれた。

飲み水を汲んでいる井戸とは別で、
ここでは水浴びと洗濯をする。
数家族で使用していたけれど、最近ではうちの家族だけ。
彼らは井戸を掘り、ポンプで汲み上げた水を
狭いシャワールームで使っているのだ。


俺には理解できない。
こんなに気持ちのいい空間で水浴びできるのに、
お湯シャワーでもないのに暗くて狭いシャワールームで水浴び?
価値観の違いだね。


この泉、巨木の根元に湧きだす泉で、
水不足が大きく取り沙汰されている昨今のスリランカでも、
枯れること無く湧いている。

そして、この30メートル級の巨木。
根から髪に良い成分が染み出すとのことで、トリートメント要らずの水。
味がついてしまっているので飲むには使用していないけれど、
飲用にすれば、心臓病や妊産婦の体調維持にも効果的とのこと。


俺的に最高なシャワールームの自慢でした。
体験したい方はご連絡ください。