呪いの人形

近所のカデー(ちょっとした軽食の食べられる雑貨屋)の裏。



首のない人形が逆さ吊り。
アーユルベーダに、そういった呪術的な側面でもあるのだろうか?


写真を撮って奥さんに聞いてみた。
俺「ちょっと、これ怖いんだけど」
奥「なんで?」
俺「いや、なんかさぁ誰かが悪いことを願って置いたとか無いの?」
奥「日本にはそうゆうの有るの?スリランカのはちょっと違うかなぁ。
  敷地の中に赤い紐とか結んだりっていうのは聞いたこと有るよ。
  あと、最近だと中国のおまじないでお金が増えるってやつ」
俺「へー、赤い紐ねぇ」
奥「うん、だからどっかで赤い紐見たら気をつけてね」
俺「え、でも紐だけじゃ判りづらいなぁ。
  それにそうゆうのって結局信じてる人が精神的にダメージを負う事が、
  効き目に繋がってくるんでしょ?
  『あ、俺もしかして呪われてる?』って感じでさぁ。
  俺、スリランカ版の呪いに怖さを感じないんだけど」
奥「そうねぇ。まぁでも田舎は嫉妬深い人も多いから、気をつけてね」


そんな感じのスリランカ的呪いです。


後日、再びカデーに行くと、そこの女主人に
「あの人形は子供が投げて遊んでたら、取れなくなってね、
 それを鳥だかリスだかがつついて、首だけとれちゃったんだよ」
と説明してくれた。
どうも、俺が人形を怖がっていると、
面白おかしく奥さんが喋ったようだ。
女主人にも笑われるし、ちょっと恥ずかしかった。