散髪

ちょっと髪が伸びてきたので散髪に。


美容室というものにある種の照れがあって、いつも床屋さんに行ってしまう。
子供の頃に通っていた床屋さんには、高校卒業と同時に足が向かなくなった。
大学で地元を離れたというのが、行かなくなった最初の理由だけれど、
地元に戻ってきても行く気がしない。
「子供の頃の自分を知っている人」というのは、
正直、なんだかくすぐったくて嫌なのだ。


それがお互い子供だったとか、そうゆうのだったら良いけれど、
一方的に自分の弱味というか、若気の至りというか、
まぁ、ともかく不都合な情報を握られているようで、ね。


なので大人になって店を替え、今の床屋さんを発掘。
そこのオヤジさんとは自転車やバイクという共通の趣味もあり、
居心地が良い。


で、今はスリランカにいる訳ですが、床屋さんが安い。
100ルピー。
これでも70ルピーから値上げしている。
細かい注文は受け付けてくれないし、言っても無駄。
ほぼお任せ。
「これぐらいの長さで全体的に切って」ぐらい。
切り終わった後に気に入らなければ、
「もう少し切って」ぐらい。
襟足や耳の廻りなどの生え際は、カミソリをあててくれるが、
それでオシマイ。
シャンプーとか無い。
でも日本円で70円ほどという値段を考えれば、良い仕事をする。


正直、日本よりも頻繁に床屋さんに行くようになった。
仕事が早いというか、シャンプーとか無いからだと思うけど、
客の回転も早いので、予約とか要らないし。


「今度日本に行く時に、ハサミを買ってきてくれないか?」


そんな事言って、幾らぐらいするものなのか知ってるのか?
俺も知らないけどさぁ。
まぁ、覚えていたら買ってこよう。
いや、あの行きつけの店で一本ぐらいくれないかな?
今は使ってない、、、っていうような古い奴で良いんだけれど。
都合良すぎか・・・。