昼休みの会話

スリランカ人は意外と怪談話が好きなようである。


職場でのお昼ごはんは、ローカルスタッフと一緒に食べています。
ここ最近の話題は怪談話。
元々あまりそうゆうのは信じていないのだけれど、
スリランカの怪談を聞いても、まったく怖くないのは何故だろう。


小さい頃から刷り込まれた恐怖体験や、文化背景が
こういった種類の話の根底に流れているというのを実感する。


例えば日本では超メジャーなタクシー運転手のケース。
深夜に女性客を乗っけたら、いつの間にか女性が消え去り、
シートだけはぐっしょりと濡れていたという、例のやつ。


これをスリーウィールに置き換えて見たところで、
怖さが伝わらないと思う。
まず、深夜に女性が一人でウィールに乗るというのが現実味無し。
異常に髪の長い女性というのも、スリランカでは怖さを増幅させない。
みんなロングヘアーだし、天パーだからね。
白い衣装というのも、ねぇ。
スリランカの正装だから、葬式やら仏教行事では白装束に身を包んだ人ばかり。
いつのまにか消える客。
これも、タクシーでドアが開いた様子もないのに消えている所に
表現できない気味悪さが漂うのであって、
基本オープンスタイルのスリーウィールでは、この怖さが湧き上がってこない。
びしょ濡れのシートというのも、基本的に日本のタクシーのシートというのは
濡れていることがない訳でしょ?
それなのに濡れている所に怖さが有る。
ウィールのシート、結構な頻度で濡れてるわけですよ。
雨のせいだったり、シャワーを浴びた濡髪のまま乗る客のせいだったり、
それを拭きあげない運転手のせいであったりね。


まぁ、こんな感じで共通認識とか文化背景の共有とかが無いと、こうゆう話は
怖さ半減な訳です。


日本人なら夏休みの昼間にやっていた「あなたの知らない世界」こそが白眉。
新倉イワオこそが神。