家での居場所

お義母さんは奥さんの作った食事を食べない。塩味とか辛味が足りないらしい。好き嫌いも多い。


なので基本的にはお義母さんがご飯を作る。奥さんが作ると、お義母さんの食べるものが無いからだ。昨日今日と我が家の食事を奥さんが作っている。二日続けて、朝から出かけたお義母さんの代わりに頑張ってくれている。それ自体には感謝しか無い。
昨日、夕方帰宅したお義母さん。食事をせずに就寝。
今日、夕方帰宅したお義母さん。食事をせずに就寝。
明日は朝から学校だという奥さん。張り切って明日の朝ごはんも作ると言い出した。


このままではいけない。
家庭内での分離政策が進んでしまう。三人の接点を増やさねば、この状況は打破できない。


お義母さんを起こす。私では無く、奥さんに声掛けしてもらう。「二日続けて夜食べないで寝るのは良くない。薬飲んでないでしょ?」


奥さんの作った料理しか無いので、それを食べざるを得ないお義母さん。そこで私が発言。「明日の朝ごはん。奥さんが作るって言ってるけど、朝早くて辛いだろうから、お義母さん作ってくれる?」


一応、義理の息子からのお願いという形になっているし、自分の口にあう料理は自分で作るに限る。家事を何かしないと大きな顔もできない。そんなお義母さんの心理を読んだ上での一手です。お義母さんは了承してくれました。奥さんも、敢えて突っぱねたりはしてきませんでした。家族三人。それぞれの役割というか居場所があります。


それぞれの居場所で、それぞれの役割をこなすことが大事。お義母さんが料理を作って、奥さんが配膳して、私が食べる。これでいい。お義母さんの料理は、油も塩も唐辛子も多いが、これでいい。