依存

埼玉県在住のスリランカ同期。
『火鍋』が大好きだった彼は、いわゆる『中年太り』という状態に思い悩んでいるらしい。


私の禁煙を「どうせまた失敗するだろう」とバカにしつつ見ていたのでしょうが、着実に禁煙期間を伸ばしている私に焦りを感じたようだ。
「あいつに禁煙が出来て、私にダイエットが出来ないわけがない」


どうも、そう云うことのようです。




哲学的なことを申しますと、
『何かに依存しながら生きていくのが人間』
ってことだと思います。


同じく埼玉にお住まいの通称「牧師」。
彼もスリランカに居た人間ですが、見事に禁煙を成功させ、今では立派な『嫌煙家』。
そんな彼は、ぽっちゃりを通り越してデップリ体型になった(今は知らない)。


タバコに対する依存が、食事に変わったのです。


しかし、彼を攻めるのは間違っている。
殆どの禁煙成功者が体重を増やす結果になっているのが実情だし、アメやガム、フリスクなんていうのは禁煙のお供として無くてはならない存在。


私はどうかというと、タバコの代わりに何かを口に含むということは基本的にしない。
タバコを『今となっては、自分には不必要なもの』と考えるだけ。
それでも肉体的につらい時期も有ったし、いまでも吸いたいと衝動的に思う時はある。
そんな時は、コレ。


INHALER POY-SIAN MARK2 6本セット


タイで大人気のインヘラー。
以前タイからやって来たブッチという男を使って、数十個仕入れた。


タイなら一個20バーツほどだった気がする。
日本円では60円ぐらいですか?
日本では6倍ぐらいの値段で売っているようですし、スリランカでも数百ルピーで売っているのを見たことがある。
私はコレが好きなので、常にストックを保有している。


タバコを止めて、吸わないでも平気になってきている一方で、突然やってくる喫煙欲求を受け流すのに、このインヘラーが役に立つ。


タバコへの依存をインヘラーにすり替えたということです。
カロリー摂取には無関係なので、結果として太ってはいない。
多くの禁煙者はタバコへの依存を食べ物にすり替える。
それで太るのだ。




話を戻して、件のダイエッターは朝の運動で痩せようとしているようです。


くりぃむしちゅーの上田が言っていた。
「わざわざリフトを使って山の上まで登って、
 スキーで降りてくる人たちが理解できない」


納得はできないけれど、言いたいことは分かる。
お金を払って、わざわざ登って行くことに疑問があるのだ。
この場合は、スキーで降りるのが楽しみというか目的だから仕方ない。
でも、ダイエットは違うでしょ?
運動するのが楽しいから太るのでは無い。
だったらわざわざお金を払って太る理由が理解できない。
美味しいものを食べた結果で、太るのが目的ではないと言われればそれまでですけど。


太らない人にはダイエットの苦悩は分かりませんし、同じように非喫煙者には禁煙の苦しみは理解できない。
そう云うことなんでしょう。


ダイエットも禁煙も一緒にやる人とかいるけど、凄いわ。