マー油

鶏を捌いて出た脂と皮から鶏油を抽出するのは毎度のこと。
昨日も丸鶏を捌いて、そこから幾許かの鶏油を得た。


ジャムの空き瓶に貯めて冷蔵してはいるものの、使うのはワタシのみで、定期的に補充されて行くので使いみちを考えていた。


我が家では香味オイルの類は自作している。
ラー油、具だくさんチリオイル、ネギ油。
これらはゴマ油とかコーンオイルを使う。
自家製のアンチョビにはオリーブオイル。
これも、漬け油には旨味が移っているので、パスタなんかの香り付けに使えるし、香味オイルの一種と考えても良いでしょう。
で、ガーリックチリオイルも作ろうと思っていたのですが、なんせオリーブオイルが高い。
ゴマ油もストックはあるものの、お値段高め。


なので自動&定期的に補充されていく鶏油でガーリックチリオイルを作ろうと思ったのですが、鶏の風味が強すぎて合わないだろうと判断し、鶏油とゴマ油を半々にしてマー油を作ることに。
ゴマ油は、鶏油だけではポマード状に固まってしまうのを防ぐ目的です。
効果は試してみないと分かりませんが。


と言うことでニンニクを3かけらスライスし、半々で合わせたゴマ油と鶏油それぞれ大さじ2杯ほどで揚げる。
ガーリックチップぐらいの色になったら3分の1を回収。
さらに濃い色になったら、こちらも半分回収。
残ったのは真っ黒になるまで揚げて火を止める。


すり鉢というか、金属製の臼に3分の1ずつ色違いに揚がったニンニクチップを入れ、金属製の棒で潰す。
細かくなったところで、先程ニンニクを揚げていた油をスプーン一杯。
続けて金属棒ですり潰す。
残っていた油をすべて入れ入念にすり潰す。


これで完成。


出来上がった量は少しですけど、炒めものに小さじ一杯使うだけで充分な香りが立つので、十数回は使えるでしょう。


それとは別で、10日ほど前にはチリソースの仕込みもやってます。
いわゆるタバスコですね。
本来はすり潰したタバスコチリを塩蔵して発酵させた後に酢を加えるのですが、塩蔵発酵させるほどの量では無いので、分量の塩とビネガーでブレンダーに掛けて瓶詰めしました。
ビネガーのカドが取れてまろ味が出るまで熟成させて完成とします。
タバスコの瓶で言えば3本ぐらいの分量はあるかな?
とりあえず一ヶ月様子見。
で、三ヶ月でもう一度。
そもそもこの作り方で熟成する意味があるのか確認します。
これで美味しいタバスコモドキが出来上がれば、もうあの高いボトルを買う必要も無くなるというもの。


自給自足がしたい訳ではないのですが、自分で作れる物は作る生活というのは楽しいもんです。