ラニルが首相に

総理大臣指名選挙とか無いんですね。
スリランカでは、大統領に首相の指名権限が付与されているようです。


マヒンダ・ラージャパクサ首相の辞任に伴い、後継の首相がラニル・ウィクラマシンハ議員に決定。
彼のキャリアでは5度目の首相就任。
しかも今回以前の4回のうち3回は後継がマヒンダというね。
2015年からはラニル→マヒンダ→ラニル→マヒンダ→ラニル(いまココ)。


そしてマヒンダはTwitterで祝福。


5度目がどうこうとか就任の経緯とかは置いておくとして、国会における彼の所属政党の議席は1。
獲得投票率はわずかに2%です。
国会においてパワー(議席数)を持たない政党や議員が首相になって、何が出来るのか?
少数与党の極み。
第一党であるSLPPが実権を持つ事は変わら無いのでは?
ここまで傀儡だと言うのが明確だと、当たり前ですが野党は反発しますよね。


野党党首は「首相になる準備は出来ている」的な発言をして恥をかいてますが、今こそ奮起して解散総選挙を勝ち取る事を願います。
既に彼本人を含めて野党第一党は「新首相の元での如何なる任命であっても拒否する」と声明を発表してますし、新首相とは対立する立場にあるのは鮮明。


別の話としては、GotaGoGamaの代表者たちは政権に要求する八個の項目を発表した。
1大統領の辞任
2暫定政府の大臣は15人まで 任期は18ヶ月まで
3憲法修正20条の廃止、21条を新たに制定
4コミュニティ救済用に緊急予算、セーフティネット策定
5公務員への監査
6贈収賄を含むすべての犯罪に関する監視
7市民の生存権の保証
8公正で独立した選挙


お題目なんでね、ちょっとこれだけでは具体的な内容は不明だったり、対象者が明確でなかったりしますが、とりあえずのモノとしては良いんじゃ無いでしょうか?
これを市民団体では無く、政治家が出してきて欲しいところではありますが。


あと、ちょっと気になった事を。
これゴタバヤ大統領が退陣するとラニルが大統領に成る流れですよね?
大統領が一時的に不在の場合は首相に権限が移るってことになってた気がしますし。


これはシステムとして欠陥ありまくりですね。